01この処方の考え方
ベースの帰脾湯は「考えすぎ・心配ごとが、気と血を消耗させる」という見立ての処方です。そこに柴胡と山梔子を足して、消耗にストレスの詰まりと熱が重なった状態に対応させたのが加味帰脾湯です。
補う・ほどく・冷ますを1つにまとめた、14味の大所帯。「疲れているのに、頭が考えごとを止めない」という現代的な訴えの文脈でよく名前が挙がります。
02こんな状態に使われてきました
- 考えごとで眠れない
- 疲れているのに頭が冴える
- 不安・くよくよ
- 食欲が落ちる
結果ページでは心脾両虚に熱が重なった証(不眠・気分の落ち込みなど)で登場します。
03気をつけること
- 山梔子を含みます。長期服用(多くは5年以上)で腸間膜静脈硬化症の報告があり、添付文書は長期投与時の定期検査を求めています。
- 甘草も含みます。むくみ・血圧上昇・脱力が出たら中止して相談を。
- 眠れない状態が続き、日中の生活に支障が出ている場合は、処方の検討より先に医療機関(心療内科・精神科)への相談を優先してください。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
出典
- 添付文書(重要な基本的注意・重大な副作用の項)
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

