無料・3分症状から調べる
無料・3分症状から調べる

ホーム東洋医学を知る

TOYOIGAKU ── 第

「証」とは何か

「証」って、病名とどう違うんですか?

東洋医学の話には、必ず「しょう」という言葉が出てきます。当サイトの結果ページも、65ページすべてがこの証で書かれています。

この講では、その一語を最初に片づけます。証が分かると、東洋医学の残り全部が読みやすくなります。

診断名ではなく、状態の見取り図

「どこが悪いか」と「どちらへ傾いているか」

病名は、「からだのどこが悪いのか」を突き止めて付ける名前です。検査で場所と原因を特定し、そこへ治療を当てる──西洋医学の強さは、この精密さにあります。

証はそれとは別の軸で、「いま、からだ全体がどちらへ傾いているか」というパターンに付けた名前です。熱がこもる方へ傾いているのか、冷えて足りない方へ傾いているのか。悪い場所ではなく、全体の傾きを読みます。

不眠頭痛冷え病名 ── 縦に分ける同じ証 ── 横に切る別の証同じ病名の中で証が分かれ(同病異治)、病名をまたいで証がまとまる(異病同治)
病名が縦に切るところを、証は横に切る。同じ悩みが違う証に分かれ、違う悩みが同じ証にまとまる。

同病異治・異病同治

証で読むと、手当ての向きが変わる

同じ「不眠」でも、ほてって目がさえる人と、疲れ果てて眠る力が出ない人がいます。東洋医学はこの2人を別の証と見て、冷ます手当てと補う手当てに振り分けます。古典はこれを同病異治どうびょういち──同じ病でも治し方は異なる──と呼びました。

逆に、不眠と動悸という別の悩みが、同じ証にまとまることもあります(異病同治いびょうどうち)。当サイトの結果ページで、違う症状のページに同じ処方やツボが登場するのは、この仕組みによります。

同じ湯呑みがふたつ。一方からは湯気が立ち、一方は氷水が入っている
同じ「眠れない」でも、熱の不眠と冷えの不眠がある

証はどう決まるのか

四つの窓(四診)

施術者や漢方医は、証を4つの窓から集めた手がかりで組み立てます。古典はこれを四診ししんと呼びました。

※ 当サイトのセルフチェックができるのは、問診の一部と、舌の自己観察(望診の代用)までです。触れて確かめる窓の代わりはありません。結果が「参考」であり、施術者の見立てに代わらないのはこのためです。

手鏡を手にした手元。舌を観察する場面
舌は「内側が見える窓」。手鏡ひとつでできる観察

望診ぼうしん

目で見る窓。顔色、姿勢、そして。舌は「からだの内側が見える窓」とされ、当サイトの質問に舌の項目があるのは、この望診の代用です。

聞診ぶんしん

耳と鼻の窓。声の力、呼吸の音、咳の質、においまでを手がかりにします。

問診もんしん

たずねる窓。睡眠・食欲・便通・冷えとのぼせ・生活のリズム。セルフチェックが借りているのは、主にこの窓です。

切診せっしん

触れる窓。手首の脈と、おなか(腹診ふくしん)。とくに腹診は、日本の漢方が独自に発達させた診かたです。

体質とは違う

「いまの状態」と「長い傾向」

証とよく混同されるのが「体質」です。ちがいは時間の幅。証は「今日の天気」のようにある時点の全体像を、体質は「その土地の気候」のように長い傾向を指します。WHOの国際分類も、この2つを同じ文書のなかで書き分けています。

※ 当サイトの結果は「いまのあなたの証」であって、体質診断ではありません。季節や生活が変われば、証も変わりえます。

同じ窓から見た、雨の日の空と晴れの日の空
証は今日の天気、体質はその土地の気候

国際分類に載っている

WHO ICD-11 第26章

証は伝統医学のなかだけの言葉ではなくなりつつあります。WHOの国際疾病分類 ICD-11 の第26章には、伝統医学の証が 196件、公式のコード付きで収載されています。中国・日本・韓国の分類を国際的に調和させたものです。

ただし第26章は「任意で使える下位分類」であり、「WHOが効果を認めた」という意味ではありません。この距離感ごと知っておくのが、いちばん正確な理解です。

196ICD-11 第26章に収載された証中国・日本・韓国の分類を国際的に調和させた集合

証には限界もある

だから当サイトは断定しません

証の判定は、経験を積んだ専門家のあいだでも割れることが研究で示されています。当サイトが結果を「もっとも近い候補」として出し、ひとつの証に断定しない設計にしているのは、この限界を踏まえてのことです。

だから、当サイトは

  1. ひとつの証に断定しない
  2. 「もっとも近い候補」として複数を示す
  3. 判定方式と限界を、数字ごと公開する

この講のまとめ

  1. 証は「いま、からだ全体がどちらへ傾いているか」のパターン名。病名とは別の軸
  2. 同じ悩みが証で分かれ、違う悩みが証でまとまる。だから手当ての向きが決まる
  3. 証は体質ではなく「いまの状態」。そして判定には限界がある──だから断定しない

※ この読みものは、東洋医学の考え方を学びとして紹介するものです。医療上の診断・治療ではありません。 気になる症状があるときは、まず医療機関にご相談ください。

CHECK

言葉を知ったら、
自分のからだで確かめる。

16の症状から選んで、8つの質問に答えるだけ。
いまのあなたに近い証の候補をお返しします。

無料・3分症状から調べる

会員登録・メールアドレスは不要です。