01この処方の考え方
処方名は「経(けい)=気血の通り道を疎通し、血を活かす」。長引く腰や脚の痛みを、東洋医学は血の滞り(瘀血)に冷えや湿気が絡んで通り道が詰まったものと読みます。疎経活血湯は、その絡まった滞りを多方面から同時にほどくために、17味もの生薬を載せた処方です。
当帰・川芎・桃仁・牛膝が血を動かし、羌活・防風・威霊仙が風湿を散らし、蒼朮・茯苓・防已が水をさばく。土台に血を補う四物湯の骨格を敷いているため、動かしながら補う設計になっています。
02こんな状態に使われてきました
- 腰から脚への痛み
- 夜間に痛みが強まる
- 痛む場所が固定している
- 冷え・湿気で悪化
結果ページでは、腰痛の瘀血阻滞、肩こりの気滞血瘀の証で登場します。滞りに冷えと重だるさが加わって、痛みが広い範囲に出るときの選択肢として書いています。
03気をつけること
- 桃仁・牛膝など血を動かす生薬を含みます。妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、使用前に必ず相談してください。
- 地黄を含み、胃にさわることがあります(食欲不振・胃部不快感)。
- 甘草を含みます。むくみ・血圧上昇・脱力が出たら中止して処方元へ(偽アルドステロン症)。甘草の重複にも注意を。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
- 添付文書(重大な副作用の項)
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

