01この処方の考え方
「積」は、たまって動かなくなったもののこと。気・血・痰(水)・寒(冷え)・食の5種類の停滞を一つの処方でさばくという欲張りな設計が、そのまま名前になっています。冷えと湿りに、胃腸の不調や肩こりまで重なる──困りごとが一つに絞れない状態に向けて組まれた処方です。
蒼朮・半夏・茯苓が痰湿を、陳皮・厚朴・枳実が気を、当帰・川芎・芍薬が血を、桂皮・麻黄・白芷が寒を、それぞれ受け持つ16味。上半身はのぼせて下半身は冷える「冷えのぼせ」にも使われてきました。
02こんな状態に使われてきました
- 腰や下半身の冷えと痛み
- 上半身ののぼせ
- 胃腸の停滞
- 雨や寒さで悪化
結果ページでは、腰痛の寒湿阻絡証で登場します。冷えと湿りに、胃腸の不調や肩こりが重なる場合の選択肢として書いています。
03気をつけること
- 麻黄を含みます。高血圧・心臓病・甲状腺疾患・前立腺肥大のある方は、使う前に医師・薬剤師へ相談してください。動悸・不眠・胃の不快感が出たら中止を。
- 甘草も含みます。むくみ・血圧上昇・手足の脱力が出たら中止して処方元へ(偽アルドステロン症)。ほかの薬との甘草の重複にも注意を。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
- 添付文書(重大な副作用・使用上の注意の項)
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

