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RESULT ─ 調べた結果

あなたの不調は 腰痛。東洋医学で調べると、こう考えられます

寒湿阻絡かんしつそらく寒湿腰痛かんしつようつう

冷えと湿気が腰に居座り、重くこわばっている状態

冷たさと湿り気が腰の巡りをせき止め、動かしにくくしている——腰が重く冷たく、雨の日や寒い朝にはっきり悪くなる腰痛と考えられます。

調べてわかったことSUMMARY
ひとことで冷えと湿気が腰にとどまり、気血の巡りをふさいでいる状態です。
からだの状態寒湿痺阻かんしつひそ ── 外からの冷えと湿りが、腰に居座っています。
特徴的なサイン腰が重く冷たい雨の日・寒い日に悪化温めると楽になる寝ていても軽くならない
整える方向腰を温めて、冷えと湿を追い出す。
01

いま、からだで起きていること

東洋医学では、体の外から入り込んで不調を起こすものを「」と呼びます。腰痛にいちばん関わりが深いのが、冷たさの「かん」と、重く粘る「湿しつ」の組み合わせです。

この二つが腰に居座ると、巡りがせき止められて腰が重く冷たく、板が張ったようにこわばる状態になります。天気が崩れる前や寒い朝にはっきり悪くなり、温めると楽になるのがこの証の目印。腎虚の腰痛と違い、横になって休んでも軽くなりにくいのも特徴です。

冷えと湿りが腰にとどまり、経絡の流れをふさぐ。この状態を 寒湿阻絡かんしつそらく と呼びます。

寒湿阻絡の人に、よくあらわれるサイン

下にあげたのは、寒湿阻絡かんしつそらく)の状態にある人に、よくみられる体のサインです。あてはまる数が多いほど、あなたの腰痛がこの証に近いと考えられます。すべてが出るとは限りません。

腰が重だるく、冷たく感じる腰から下がこわばって動かしにくい雨・雪・寒波の前に悪化する温めるとやわらぐ横になっても軽くならない体全体が重いむくみやすい舌に白くべたつく苔
02

なぜ、この状態に傾くのか

多くは、冷えと湿気にさらされた場面から。心当たりはありませんか。

  1. 01冷たい床・地面に長く座る腰やおしりを直接冷やす姿勢は、この証でいちばん多いきっかけです。屋外作業や車中泊のあとに出ることもあります。
  2. 02汗をかいたまま冷える汗が引く前に風にあたると、湿ったまま冷やされて腰に残ると考えます。
  3. 03梅雨・長雨の時期外の湿気が体の重だるさに影響すると考え、季節でくり返す人が多い証です。
  4. 04冷房の効いた部屋での長時間作業腰の一点に冷風があたり続ける環境は、夏でもこの状態を招きます。
  5. 05水まわりの仕事・濡れた衣類手足だけでなく、腰まわりが湿ったままの時間が長い働き方も影響します。
03

整えかた ── あなたに合うアプローチ

検査では異常なし。それでも、つらさは確かにある。ここから先の選択肢を、中立の立場で整理します。

いま取れる方法は2つ。あなたの証(寒湿阻絡かんしつそらく)に対して、考え方の違う2つの道筋として並べています。

01鍼灸院で施術を受ける

箱に入れた灸で、腰全体を温めます。

膝の裏の委中も、古くから腰に使われてきたツボです。

この証の腰痛は、支える力が足りないのではなく、外から入った冷えと湿りが居座って流れをふさいでいるタイプ。鍼灸では、腰を温めて滞りを動かし、こわばりをゆるめることを先に行います。4つの証のなかでは、比較的早く変化を感じやすいとされます。なお、腰痛は鍼灸の研究の蓄積が比較的ある領域で、海外の診療ガイドラインでも選択肢として触れられてきました。一方で、偽の鍼と比べた差は小さいという報告もあります。

施術では、こんなことをします

  • 灸や温熱がはっきり主役になる腎兪じんゆ大腸兪だいちょうゆ腰陽関こしようかんに灸をすえたり、箱灸はこきゅうや赤外線で腰全体を温める組み立てが多くなります。熱がこもった湿熱の腰痛では、これと逆に灸を控えます。
  • 膝裏のツボを併せて使う委中いちゅう(膝の裏)は腰背部の要とされ、古くから腰痛に使われてきたツボです。腰から離れた場所を使うのはこのためです。
  • 1回40〜60分/5,000〜8,000円前後施術後は腰が温かく軽く感じることがあります。冷やさずに帰るのがすすめられます。

通う頻度と、院の選び方

通う回数と費用は院によって違うため、初回に見通しを確認してください。腰の重さ・こわばり・朝の動きにくさを書き留めておくと、続けるかどうかを自分で判断する材料になります。ただし冷やす環境が続くかぎり戻りやすい証でもあるため、施術と並行して腰を冷やさない工夫が前提になります。院は灸や温熱の設備があるか腰以外も含めて全身を診てくれるかで選んでください。

予約時に、こう伝えるとスムーズ「腰が重く冷たい。雨の日や寒い朝に悪くなり、温めると楽になる」。悪化する天気や場面、冷やしやすい環境(床座り・冷房・屋外作業)をあわせて伝えると、原因の切り分けが早くなります。

感じ方や合う・合わないには個人差があります。施術後に強い痛みやだるさが続く場合は、続けずに院へご相談ください。低温やけどを避けるため、灸や温熱の熱さは我慢せずその場で伝えてください。 施術のあとは、刺したところの内出血やあざ一時的なだるさが出ることがあります。日本の8施設・2,180名(14,039回の施術)を追った調査では、報告された有害事象は6.03%で、その大半が皮下出血でした。頻度は低いものの、気胸(肺に鍼が達してしまう)や感染の報告もあります。使い捨ての鍼か、衛生管理はどうかを確認し、血をさらさらにする薬を飲んでいる/妊娠している可能性がある/ペースメーカー等を入れている/感染症がある場合は、必ず施術前に申告してください。施術後に強い眠気が出た報告もあるため、直後の運転は控えてください。

02漢方を相談する

「水の中に座っているよう」と書かれた処方があります。

別名は腎着湯。腰の冷えと重さに、あてられてきました。

この証には「体を温める」「湿を捌く」を組み合わせた処方が使われてきました。うるおいを補う腎虚向けの処方とは逆に、余分な水分を減らす方向の構成になります。

この状態に使われてきた処方

苓姜朮甘湯りょうきょうじゅつかんとう
別名を腎着湯じんちゃくとうといい、「腰が冷えて重く、水の中に座っているよう」と表現される状態にあてられてきた処方です。
五積散ごしゃくさん
冷えと湿りに、胃腸の不調や肩こりが重なる場合に。
独活寄生湯どっかつきせいとう
冷えと湿りが長く続き、腎虚の要素(だるさ・脚の弱り)も重なってきたときに。

相談先は、大きく2つ

  • 漢方薬局・漢方専門の薬剤師じっくり問診して証から組み立てます。種類の幅は広い一方、自費のため月1〜3万円程度かかることも。
  • 漢方にくわしい医師(保険診療)苓姜朮甘湯・五積散は保険適用のエキス製剤があり、費用を抑えやすい領域です。

温めて捌く方向の処方をどのくらい続けるかは、相談先によって考え方が違います。いつまで飲むのか、どこで見直すのかを、最初に確認しておいてください。そのうえで、季節の変わり目もふまえて方針を見直してください。

相談時に、こう伝えるとスムーズ「寒湿タイプの腰痛と出た」。天気による変化、冷房や床座りの有無、むくみやすさ、いま飲んでいる薬をあわせて伝えてください。

ここに挙げたのは「この証で話題に出やすい処方」であって、あなたに合う処方の指定ではありません。名前が近いというだけで自己判断せず、専門家に相談してください。 漢方薬にも副作用があります。日本で医薬品として認可されている漢方薬の7割以上に甘草(かんぞう)が含まれ、量が増えるほど偽アルドステロン症(血圧の上昇、手足の力が入らない、こむら返り、むくみ、体重増加)が起こりやすくなります。文献調査では甘草1日1gで1.0%、6gで11.1%と報告され、入院相当の健康被害として国の救済制度で認定された例もあります。麻黄(まおう)を含む処方(五積散)は、副作用として動悸・不眠・頻脈・発汗過多・排尿障害が知られています。心臓の病気、高血圧、甲状腺の病気、排尿の問題がある方は必ず申告してください。他の薬・サプリメントとの飲み合わせもあります。いま飲んでいるものを、すべて伝えてください。

ここから先は、ひとりで抱えなくて大丈夫です

寒湿阻絡という見立てをふまえて、次にどこへ相談すればよいか、 いま何から始めるとよいかを、無料でお返しします。あてはまるものを選んでください。

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SELF CARE

相談先が決まるまで、今日からできること

キーワードは「濡らさない、冷やさない」。全部やる必要はありません。まず一つだけなら、冷たい床やイスに直接座らないことから。この証には、これがいちばん響きます。

食べ物・飲み物

内側から温め、水はけをよくする

体を温める薬味と、余分な水分を捌くとされる食材が向きます。温かい汁ものが基本です。

  • とりたいしょうが・ねぎ・シナモン・はと麦・小豆・とうもろこしのひげ茶・温かいスープ
  • 控えたい冷たい飲みもの・氷・刺身や生野菜に偏った食事・甘いもののとりすぎ・ビール
生活リズム

腰まわりを、湿らせず冷やさない

この証は環境の影響をはっきり受けます。冷えと湿りを断つだけで変わることがあります。

  • やりたい腹巻きやカイロで腰を覆う/湯船に10〜15分/汗をかいたらすぐ着替える/除湿する
  • 控えたい冷房の風が腰にあたる席/濡れた衣類のまま過ごす/床やコンクリートに直接座る
ツボ

腰と膝裏を、温めて動かす

冷えと湿りを追い出すとされるツボです。押すより、カイロや温灸で温めるほうが向きます。

  • この証に腎兪じんゆ(腰の高さ・背骨の両脇)・大腸兪だいちょうゆ(腰の下の方)・委中いちゅう(膝の裏の中央)
ツボの位置と押し方を見る →
漢方

選択肢として、知っておく

温めて湿を捌く処方が、この状態には使われてきました。購入前に、まず何があるかだけ。

  • この証に苓姜朮甘湯りょうきょうじゅつかんとう五積散ごしゃくさん独活寄生湯どっかつきせいとう
処方ごとの解説を見る →
04

この結果を読むときに

特定の院・特定の薬をすすめる立場ではありませんここに書いたのは「この証で選択肢に挙がりやすいもの」であり、あなたへの指定ではありません。同じ症状でも合うものは人によって変わり、合わない方もいます。
変化は、数週間〜数ヶ月かけて見るもの環境を変えると比較的早く動く証です。まず2週間、腰を冷やさない・湿らせない工夫を続けて「朝のこわばり・雨の日の重さ」が動くかを観察してみてください。
こんなときは、まず医療機関へ排尿・排便が自分でコントロールできない/両脚のしびれや力の入らなさ/おしりから内ももにかけての感覚がにぶい場合は、[[馬尾症候群|ばびしょうこうぐん]]のサインです。緊急の手術が必要になることがあるため、すぐに救急を受診してください。 また、温めても変わらない痛み・安静時や夜間の痛み・発熱をともなう腰痛は、感染(化膿性脊椎炎など)の可能性があります。転倒や事故のあとの痛み、思いあたる理由のない体重減少も、そのままにせず整形外科を受診してください。 なお、ここに挙げたものがどれも当てはまらなくても、重い病気がないと確かめられたわけではありません。症状が続く、くり返す、だんだん悪くなるという場合は、そのつど医療機関にご相談ください。

※これは東洋医学の考え方に基づく情報提供で、医療上の診断ではありません。

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もうひとつの可能性も、読んでみませんか

今回の結果では湿熱蘊結しつねつうんけつも候補として出ています。あてはまる部分が多ければ、そちらも読んでみてください。

別の不調を調べる →