01この処方の考え方
処方名は「経(月経・経絡)を温める」の意。古典(金匱要略)に載る婦人科の代表処方の一つで、冷えを残したまま巡らせても戻るという見立てが土台にあります。下半身は冷えるのに手のひらはほてる、唇が乾く──冷えと乾きの同居が、この処方が想定してきた状態です。
呉茱萸・桂皮が温め、当帰・川芎・芍薬・阿膠が血を養って動かし、麦門冬がうるおいを足し、牡丹皮が滞りをさばく。温める・養う・うるおす・動かすの四役をそろえた、12味の骨格です。
02こんな状態に使われてきました
- 下半身の冷え
- 手のひらのほてり
- 唇の乾き
- 月経の乱れ・不順
結果ページでは、生理痛・PMSの寒凝血瘀証で登場します。冷えに、手のほてりや唇の乾きが混じるという一見矛盾したサインが、この処方への手がかりとして書いています。
03気をつけること
- 牡丹皮など血を動かす生薬を含みます。妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、使う前に必ず相談してください。
- 甘草を含みます。むくみ・血圧上昇・手足の脱力が出たら、続けずに処方元へ相談してください(偽アルドステロン症)。ほかの薬との甘草の重複にも注意を。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
- 添付文書(重大な副作用の項)
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

