01この処方の考え方
冷えとむくみが同時にある。疲れやすくて、顔色が冴えない。東洋医学はこれを、血が足りない(血虚)うえに水の配置も偏っている(水滞)、という二重の状態と見ます。当帰芍薬散は、その両方に同時に手を打つ設計です。
当帰・芍薬・川芎が血を養い、白朮・茯苓・沢瀉が水をさばく。6味がきれいに3対3に分かれる、教科書のような構成です。
ガイドラインでの書かれ方
産婦人科診療ガイドライン(2023)は、月経困難症などの項でこの処方を「考慮される」(グレードC)として挙げています。
02こんな状態に使われてきました
- 冷えとむくみが両方ある
- 顔色が白い・冴えない
- 生理が遅れがち・量が少ない
- 立ちくらみ
結果ページでは血虚・水滞系の証(冷え・むくみ、生理の悩みなど)で登場します。「補いながら流す」側の処方として書いています。
03気をつけること
- 胃が弱い人では、当帰・川芎が胃に障る(もたれる)ことがあります。食後に飲む・量を調整するなど、処方元に相談してください。
- 甘草を含まない処方です。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
出典
- 産婦人科診療ガイドライン ─ 婦人科外来編2023
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

