01この処方の考え方
「折衝」は、突き進む勢いをくじく、という意味の言葉です。強い月経痛の背景に、滞った血(瘀血)の詰まりを見て、その勢いを折る──江戸時代の医家・香月牛山が伝えた、日本生まれの処方です。
当帰・川芎・芍薬が血を養い、桃仁・紅花・牡丹皮・延胡索・牛膝が滞りを動かす。9味のうち5味が「動かす」側という、攻めの比重が大きい構成です。桂皮が巡りの起点をつくります。
02こんな状態に使われてきました
- 月経痛が強い
- 刺すような固定した痛み
- 経血に塊が混じる
- 月経前に張って痛む
結果ページでは、生理の悩みのうち気滞血瘀の証で登場します。桂枝茯苓丸・桃核承気湯と並ぶ「血を動かす側」の処方で、痛みの強さが前に出ているときに名前が挙がる文脈です。
03気をつけること
- 桃仁・紅花・牡丹皮など血を動かす生薬を含みます。妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、使用前に必ず相談してください(結果ページにも「妊娠中には使えない処方」の代表として明記しています)。
- 痛みが年々強くなっている場合は、この処方の検討より先に、婦人科で子宮内膜症などの確認を受けてください。
- 日本では医療用エキス製剤がなく、取り扱いのある漢方薬局・医療機関での相談になります。
- 甘草を含まない処方です。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

