01この処方の考え方
詰まった気が熱に変わり、それが湿気と結びついて下半身に降りる(湿熱)──排尿の違和感、陰部のかゆみ、耳の炎症などを、東洋医学はこの筋で読むことがあります。竜胆瀉肝湯は、苦味の強い竜胆でその熱を冷まし、利水の生薬で下から出すという設計です。
「瀉」は出す・取り除くの意。補う処方の逆で、余っているものを引く方向の代表格です。
02こんな状態に使われてきました
- 排尿時の違和感・残尿感
- 下半身のかゆみ・炎症
- 口が苦い
- イライラをともなう
結果ページでは湿熱系の証で登場します。攻めの処方なので、体力が落ちている人・冷えの強い人には向かないとされます。証の確認が特に大切な処方です。
03気をつけること
- 山梔子を含みます。長期服用(多くは5年以上)で腸間膜静脈硬化症の報告があり、添付文書は長期投与時の定期検査を求めています。
- 黄芩を含む処方では、間質性肺炎(空咳・息切れ・発熱)の報告があります。症状が出たら中止して受診を。
- 甘草も含みます。むくみ・血圧上昇・脱力に注意。
- 排尿時の痛み・血尿・発熱をともなう場合は、膀胱炎・腎盂腎炎などの確認が先です。まず受診してください。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
出典
- 添付文書(重要な基本的注意・重大な副作用の項)
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

