01この処方の考え方
土台は、腎を養う基本処方の六味丸(六味地黄丸)。そこに枸杞子(クコの実)と菊花を加えたのが杞菊地黄丸です。東洋医学には「肝腎を養うことが、目を養うことにつながる」という見立てがあり、加齢や消耗にともなう目のかすみ・疲れ目・めまいに、この形が選ばれてきました。
地黄・山茱萸・山薬が補い、沢瀉・茯苓・牡丹皮が余分をさばく「三補三瀉」の六味丸の骨格に、枸杞子が精を、菊花が目にのぼった熱をさばく役として乗ります。
02こんな状態に使われてきました
- 目のかすみ・疲れ目
- めまい・ふらつき
- 腰や膝のだるさ
- 耳鳴り
結果ページでは、めまいの腎精不足、更年期の腎陰虚の証で登場します。目の症状が前に出ているときの選択肢として書いています。日本には医療用エキス製剤がないため、取り扱いのある漢方薬局・医療機関で相談してください。
03気をつけること
- 地黄を含むため、胃にさわることがあります(食欲不振・胃部不快感)。胃腸の弱い方は事前に相談を。
- 牡丹皮を含みます。妊娠中・妊娠の可能性がある場合は、使う前に必ず相談してください。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

