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RESULT ─ 調べた結果

あなたの不調は めまい。東洋医学で調べると、こう考えられます

腎精不足じんせいぶそく髄海不足ずいかいぶそく

体の土台の蓄えが減り、頭の芯が空になる状態

生命の蓄えである「せい」が目減りし、頭を満たすものが足りなくなっている——耳鳴りや腰のだるさをともなう、慢性的なふらつきと考えられます。

調べてわかったことSUMMARY
ひとことで体の土台となる蓄え(腎精)が減り、頭が満たされなくなっている状態です。
からだの状態腎虚じんきょ ── 根本の蓄えが目減りし、上まで届かなくなっています。
特徴的なサイン頭が空っぽな感じのふらつき耳鳴り・聞こえにくさ腰や膝のだるさ物忘れ
整える方向土台の蓄えを補い、上まで届かせる。
01

いま、からだで起きていること

東洋医学では、脳を「髄海ずいかい」——髄の集まる海と呼びます。その髄をつくる材料が、じんに蓄えられた「精」です。古典には「髄海足らざれば、脳転じ耳鳴りす」とあります。

あなたは、その蓄えが目減りした状態。頭の中が空っぽになるようなふらつき・耳鳴りや聞こえにくさ・腰や膝のだるさが同時に出やすいのが特徴です。急に起きるというより、年単位でじわじわ続くタイプのめまいになります。

髄の海が満たされなければ、頭は揺らぎ、耳は鳴る。この土台の目減りを 腎精不足じんせいぶそく と呼びます。

腎精不足の人に、よくあらわれるサイン

下にあげたのは、腎精不足じんせいぶそく)の状態にある人に、よくみられる体のサインです。あてはまる数が多いほど、あなたのめまいがこの証に近いと考えられます。すべてが出るとは限りません。

頭の中が空っぽな感じのふらつき耳鳴り(低い音)・聞こえにくさ腰や膝がだるい・力が入らない物忘れ・集中が続かない髪が細くなる・白髪が増える夜間の尿が増える足腰が冷える、またはほてる歯が弱くなる
02

なぜ、この状態に傾くのか

多くは、時間をかけて蓄えを使ってきた結果です。思い当たるものはありますか。

  1. 01加齢東洋医学では、精は年齢とともに自然に減っていくと考えます。この証がいちばん増えるのは中年以降です。
  2. 02長年の慢性的な過労回復しきらないまま働き続けた年数が、そのまま蓄えの目減りにつながります。
  3. 03睡眠不足の長期化蓄えは主に夜、休んでいる間に補われます。削られ続けると戻す機会がありません。
  4. 04大きな病気・手術のあと一度に消耗したあと、戻しきれずにこの状態が残ることがあります。
  5. 05出産の回数・長い授乳期間体の蓄えを大きく使う時期が重なると、この状態に傾きやすくなります。
03

整えかた ── あなたに合うアプローチ

検査では異常なし。それでも、つらさは確かにある。ここから先の選択肢を、中立の立場で整理します。

いま取れる方法は2つ。あなたの証(腎精不足じんせいぶそく)に対して、考え方の違う2つの道筋として並べています。

01鍼灸院で施術を受ける

短い期間で結果を約束する院は、この証では選びません。

年単位で続くふらつきに、腰と足首のツボを組みます。

この証は、勢いが余っているのでも詰まっているのでもなく、根本の蓄えが減っている状態。鍼灸では、腰まわりと下肢を中心に、蓄えを助けるとされるツボを使って底上げを図ります。即効性を狙う組み立てとは考え方が異なります。なお、めまい全般について鍼灸の系統的レビューは見当たりません。ここに書くのは「効くという根拠」ではなく、東洋医学が揺れをどう読むかという考え方です。

施術では、こんなことをします

  • 腰と足首まわりを使う腎兪じんゆ(腰)・太渓たいけい(内くるぶしの後ろ)・関元かんげん(へその下)など、土台を補うとされるツボが中心。耳鳴りには聴宮ちょうきゅうを併用することもあります。
  • 灸を使うかは、冷えかほてりかで分かれる足腰が冷えるタイプでは温めるお灸が積極的に併用されます。一方、手足がほてる・のぼせる・寝汗が出るタイプでは灸を控える組み立てになります。同じ腎精不足でも方針が分かれる点です。
  • 1回40〜60分/5,000〜8,000円前後睡眠・排尿・耳の聞こえまで含めて広く問診されることが多い証です。聴力検査を受けたことがあれば結果を持参すると参考になります。

通う頻度と、院の選び方

底上げの方向のため、見立ては長めになります。はじめは週1回通う組み立てが一般的です。通う回数と費用は院によって違うため、初回に見通しを確認してください。めまいそのもの・腰のだるさ・夜間の尿・日中の集中力を書き留めておくと、続けるかどうかを自分で判断する材料になります。院は長期の見通しを正直に示してくれるか短期で結果を約束しないかで選んでください。

予約時に、こう伝えるとスムーズ「ふらつきに耳鳴りと腰のだるさが重なっている」。いつごろから続いているか、耳鼻科で聴力検査を受けたことがあるかをあわせて伝えてください。

聞こえにくさが片耳だけ、あるいは急に進んだ場合は、突発性難聴や聴神経腫瘍の可能性があります。施術より先に耳鼻咽喉科を受診してください。 感じ方や合う・合わないには個人差があります。 施術のあとは、刺したところの内出血やあざ一時的なだるさが出ることがあります。日本の8施設・2,180名(14,039回の施術)を追った調査では、報告された有害事象は6.03%で、その大半が皮下出血でした。頻度は低いものの、気胸(肺に鍼が達してしまう)や感染の報告もあります。使い捨ての鍼か、衛生管理はどうかを確認し、血をさらさらにする薬を飲んでいる/妊娠している可能性がある/ペースメーカー等を入れている/感染症がある場合は、必ず施術前に申告してください。施術後に強い眠気が出た報告もあるため、直後の運転は控えてください。

02漢方を相談する

脳を「髄の海」と呼んだ古典があります。

その海を満たす材料は腎にある、として処方は組まれてきました。

この証には「腎の蓄えを補う」ことを主眼にした処方が使われてきました。冷えるタイプかほてるタイプかで、温めながら補うのか、潤しながら補うのかが分かれるのがこの領域の特徴です。

この状態に使われてきた処方

六味丸ろくみがん
うるおい不足が土台にあり、ほてり・寝汗・腰のだるさをともなうときの基本形。
八味地黄丸はちみじおうがん
上に冷えが加わり、足腰の冷えや夜間の尿の増加が前に出るときに。温めながら補う構成です。
杞菊地黄丸こぎくじおうがん
目のかすみや耳鳴り、頭のふらつきが強いときに話題に出ます。

相談先は、大きく2つ

  • 漢方薬局・漢方専門の薬剤師じっくり問診して証から組み立てます。種類の幅は広い一方、自費のため月1〜3万円程度かかることも。
  • 漢方にくわしい医師(保険診療)六味丸・八味地黄丸は保険適用のエキス製剤があります。腎機能や前立腺の状態も一緒に見てもらえるのが利点です。

土台を補う方向の処方をどのくらい続けるかは、相談先によって考え方が違います。いつまで飲むのか、どこで見直すのかを、最初に確認しておいてください。

この領域の処方は胃にもたれることがあり、胃腸が弱い方・下痢しやすい方には向かないことがあります。 また、温めて補う処方はほてりが強い方には合わないことがあります。冷えとほてり、どちらが強いかを必ず伝えてください。

相談時に、こう伝えるとスムーズ「腎精不足タイプのめまいと出た」。あわせて、足腰が冷えるかほてるか、夜間の尿の回数、耳鳴りの音の高さ、いま飲んでいる薬を伝えてください。

ここに挙げたのは「この証で話題に出やすい処方」であって、あなたに合う処方の指定ではありません。名前が近いというだけで自己判断せず、専門家に相談してください。 漢方薬にも副作用があります。日本で医薬品として認可されている漢方薬の7割以上に甘草(かんぞう)が含まれ、量が増えるほど偽アルドステロン症(血圧の上昇、手足の力が入らない、こむら返り、むくみ、体重増加)が起こりやすくなります。文献調査では甘草1日1gで1.0%、6gで11.1%と報告され、入院相当の健康被害として国の救済制度で認定された例もあります。附子(ぶし)を含む処方(八味地黄丸)は、劇薬に区分される生薬を使います。舌や口のしびれ、動悸、のぼせは中止・受診のサインです。自己判断で量を増やしたり、附子を含む処方を重ねたりしないでください。妊娠中は避けるのが原則です。他の薬・サプリメントとの飲み合わせもあります。いま飲んでいるものを、すべて伝えてください。

ここから先は、ひとりで抱えなくて大丈夫です

腎精不足という見立てをふまえて、次にどこへ相談すればよいか、 いま何から始めるとよいかを、無料でお返しします。あてはまるものを選んでください。

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SELF CARE

相談先が決まるまで、今日からできること

キーワードは「減らさない、積み直す」。全部やる必要はありません。まず一つだけなら、日付が変わる前に寝ることから。蓄えが戻るのは眠っている時間だけです。

食べ物・飲み物

黒いもの・粘るもので、土台を補う

東洋医学では、黒い食材とねばりのある食材が腎を養うとされてきました。少量を長く続けます。

  • とりたい黒ごま・黒豆・黒きくらげ・山いも・くるみ・栗・牡蠣・海藻・くこの実
  • 控えたい冷たいもの・塩分のとりすぎ・お酒の常飲・エナジードリンクでの空元気
生活リズム

腰から下を、冷やさない

この証は「使いすぎない」ことが最大の養生です。頑張りを引き算する時期と考えてください。

  • やりたい0時前に寝る/腰と足首を温める/かかと落としなど下半身の軽い運動/ゆっくり入浴
  • 控えたい徹夜・連日の夜更かし/薄着で腰を冷やす/限界まで追い込む運動/過度な性生活
ツボ

腰と足首から、土台を支える

蓄えを補うとされるツボです。強く押すより、じんわり温める使い方が向きます。

  • この証に太渓たいけい(内くるぶしの後ろ)・腎兪じんゆ(腰)・関元かんげん(へその下)
ツボの位置と押し方を見る →
漢方

選択肢として、知っておく

土台の蓄えを補う処方が、この状態には使われてきました。購入前に、まず何があるかだけ。

  • この証に六味丸ろくみがん八味地黄丸はちみじおうがん杞菊地黄丸こぎくじおうがん
処方ごとの解説を見る →
04

この結果を読むときに

特定の院・特定の薬をすすめる立場ではありませんここに書いたのは「この証で選択肢に挙がりやすいもの」であり、あなたへの指定ではありません。同じ症状でも合うものは人によって変わり、合わない方もいます。
変化は、数週間〜数ヶ月かけて見るもの土台を積み直す方向のため、4つの証のなかでいちばん時間がかかります。まず1ヶ月、睡眠時間と体の冷えを見直して「腰のだるさ・夜間の尿・日中の集中力」が動くかを観察してみてください。
こんなときは、まず医療機関へ次のいずれかがあるときは、東洋医学の前にただちに救急受診してください。 ろれつが回らない/物が二重に見える・視野が欠ける/顔や手足のしびれ、力が入らない/立てないほどのふらつき/これまでにない激しい頭痛や首の後ろの痛みをともなう。この証は耳の症状をともなうため、聞こえにくさが片耳だけに出た/数日のうちに急に進んだ/耳のつまり感や強い耳鳴りが続く場合は、突発性難聴・メニエール病・聴神経腫瘍などの可能性があります。聴力は治療開始の早さが結果を左右するため、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。 また、物忘れが急に進む・歩き方がふらついてきた・尿がもれるようになったという組み合わせは、正常圧水頭症など治療可能な病気のことがあります。脳神経内科で相談してください。 標準治療を受けている方は、続けながらご相談ください。 なお、ここに挙げたものがどれも当てはまらなくても、重い病気がないと確かめられたわけではありません。症状が続く、くり返す、だんだん悪くなるという場合は、そのつど医療機関にご相談ください。

※これは東洋医学の考え方に基づく情報提供で、医療上の診断ではありません。

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もうひとつの可能性も、読んでみませんか

今回の結果では痰湿中阻たんしつちゅうそも候補として出ています。あてはまる部分が多ければ、そちらも読んでみてください。

別の不調を調べる →