01この処方の考え方
便秘の漢方には、下ろす力で押し出す系統と、乾きをうるおして滑らせる系統があります。潤腸湯は名前のとおり後者で、高齢の方や産後など、うるおい不足でコロコロと乾いた便になる状態に使われてきました。
麻子仁・桃仁・杏仁と、油分を含む「仁」(種子の生薬)を3つ並べ、当帰・地黄が血とうるおいを補います。大黄も入りますが少量で、主役はあくまでうるおいの側──と説明されてきた組み立てです。
02こんな状態に使われてきました
- コロコロした乾いた便
- 高齢の方・産後の便秘
- 肌も乾燥しがち
- 強い下剤だと腹痛が出る
結果ページでは、便秘の血虚秘の証で代表格として登場します。同じうるおす系の麻子仁丸と並ぶ選択肢で、顔色や肌の乾きなど血の不足のサインをともなうときの処方として書いています。
03気をつけること
- 大黄を含みます。妊娠中は服用しないでください(子宮収縮・流早産のおそれ)。桃仁など血を動かす生薬も含むため、妊娠の可能性がある場合も必ず相談を。
- 腹痛や激しい下痢が出たら、中止して処方元へ相談してください。
- 地黄を含み、胃にさわることがあります(食欲不振・胃部不快感)。
- 甘草を含みます。むくみ・血圧上昇・脱力が出たら中止して相談を(偽アルドステロン症)。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
- 添付文書(重大な副作用の項)
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

