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RESULT ─ 調べた結果

あなたの不調は 胃の痛み・胃もたれ。東洋医学で調べると、こう考えられます

胃陰不足いいんぶそく胃陰虚いいんきょ

胃のうるおいが枯れ、乾いて熱をもっている状態

胃を守るうるおいが減り、乾いた状態で熱をもっている——空腹感はあるのに食べられず、口が渇いてみぞおちが灼けるように感じる胃の不調と考えられます。

調べてわかったことSUMMARY
ひとことで胃を守るうるおいが不足し、乾いて熱がこもっている状態です。
からだの状態胃陰虚いいんきょ ── うるおいが減り、こもった熱を抑えられなくなっています。
特徴的なサインみぞおちが灼けるように痛む口やのどが渇く空腹感はあるのに食べられない便が乾く
整える方向胃のうるおいを補い、こもった熱を静める。
01

いま、からだで起きていること

東洋医学では、胃は適度にうるおっていることではじめて働けると考えます。鍋に水がなければ焦げつくのと同じで、うるおいが減った胃は乾いて熱をもちます。

あなたは、その状態。みぞおちが灼けるように、あるいはチリチリと痛む・口やのどが渇く・お腹は空いた感じがするのに食べられないという形で出ます。温めるとかえってつらく、冷たいものを欲しがるのが、冷えが主役の脾胃虚寒とのいちばんの分かれ目です。

うるおいが尽きれば、胃は乾いて熱をもつ。長引く胃の不調がたどりつくこの状態を 胃陰不足いいんぶそく と呼びます。

胃陰不足の人に、よくあらわれるサイン

下にあげたのは、胃陰不足いいんぶそく)の状態にある人に、よくみられる体のサインです。あてはまる数が多いほど、あなたの胃の痛み・胃もたれがこの証に近いと考えられます。すべてが出るとは限りません。

みぞおちが灼けるように痛む口・のどが渇く(水をよく飲む)空腹感はあるのに食べられない食後に胸やけがする便が乾いて出にくい夜にほてる・寝汗げっぷが空打ちのように出る舌が赤く、苔が少ないかツルツルしている
02

なぜ、この状態に傾くのか

多くは、胃のうるおいを乾かす積み重ねから。思い当たるものはありますか。

  1. 01長引いた胃の不調・高熱のあと熱を出す病気や、長く続いた炎症のあとは、胃のうるおいが消耗した状態になりやすいと考えます。
  2. 02辛いもの・お酒・熱い飲食体を温め乾かす飲食は、こもった熱をさらに強めます。この証で影響がいちばん出やすい要因です。
  3. 03夜更かし・睡眠不足うるおいは主に夜、休んでいる間につくられます。眠りが削られると回復が追いつきません。
  4. 04水分が足りていない生活汗をかく環境や、飲む量が少ない習慣が続くと、うるおいの目減りが進みます。
  5. 05更年期・加齢による変化うるおいが減りやすい時期は、この状態に傾きやすくなります。
03

整えかた ── あなたに合うアプローチ

検査では異常なし。それでも、つらさは確かにある。ここから先の選択肢を、中立の立場で整理します。

いま取れる方法は2つ。あなたの証(胃陰不足いいんぶそく)に対して、考え方の違う2つの道筋として並べています。

01鍼灸院で施術を受ける

空腹感はあるのに、食べられない。

鍼灸ではこの矛盾を、胃の乾きとして読みます。

この証の胃の不調は、冷えでも停滞でもなくうるおい不足による乾きと熱が背景にあります。鍼灸では、温めて動かす方向ではなく、こもった熱を静めながらうるおいを補う方向で組み立てます。他の3証といちばん方針が違う証です。なお、胃腸の不調(機能性ディスペプシア)については、他の治療より優れているとは言えないという系統的レビューがあります。体質の側から見る選択肢のひとつとして考えてください。

施術では、こんなことをします

  • 灸や強い温熱は控えめに組まれる熱の要素が前に出ているため、お腹を強く温める施術は最小限にする組み立てが多くなります。よかれと思って温め続けると、かえって灼ける感じが強まることがあります。
  • うるおいに関わるツボを合わせる三陰交さんいんこう(内くるぶしの上)・太渓たいけい(内くるぶしの後ろ)に、胃の中脘ちゅうかん足三里あしさんりを組み合わせる形が基本です。
  • 1回40〜60分/5,000〜8,000円前後口の渇き・便の乾き・寝汗の有無を細かく聞かれることが多い証です。刺激は弱めに組まれます(自費)。

通う頻度と、院の選び方

うるおいを補う方向のため、変化はゆるやかです。はじめは週1回通う組み立てが一般的です。通う回数と費用は院によって違うため、初回に見通しを確認してください。痛み・口の渇き・食べられる量・便の状態を書き留めておくと、続けるかどうかを自分で判断する材料になります。院は温める施術に偏らず、熱の有無を確かめてから組み立ててくれるかで選んでください。

予約時に、こう伝えるとスムーズ「みぞおちが灼けるように痛む。口が渇き、空腹感はあるのに食べられない」。温めるとかえってつらいなら、それも最初に伝えてください。施術の方針が変わります。

灼けるような痛みが続く場合、逆流性食道炎や胃潰瘍が背景にあることがあります。まだ内視鏡検査を受けていなければ、施術より先に消化器内科の受診をおすすめします。 感じ方や合う・合わないには個人差があります。 施術のあとは、刺したところの内出血やあざ一時的なだるさが出ることがあります。日本の8施設・2,180名(14,039回の施術)を追った調査では、報告された有害事象は6.03%で、その大半が皮下出血でした。頻度は低いものの、気胸(肺に鍼が達してしまう)や感染の報告もあります。使い捨ての鍼か、衛生管理はどうかを確認し、血をさらさらにする薬を飲んでいる/妊娠している可能性がある/ペースメーカー等を入れている/感染症がある場合は、必ず施術前に申告してください。施術後に強い眠気が出た報告もあるため、直後の運転は控えてください。

02漢方を相談する

咳の薬として知られる処方が、この証でも挙がります。

麦門冬湯。うるおいを足す一点で、胃の話とつながります。

この証には「うるおいを補う」「こもった熱を静める」を組み合わせた処方が使われてきました。温めて動かす脾胃虚寒向けの処方や、捌く飲食停滞向けの処方とは、方向がまったく異なります。

この状態に使われてきた処方

麦門冬湯ばくもんどうとう
乾きと、こみ上げる感じをともなうときに広く使われてきた処方。保険適用のエキス製剤があります。
益胃湯えきいとう
胃のうるおい不足そのものにあてられてきた処方です(日本ではエキス製剤が少なく、薬局での取り扱いになります)。
沙参麦冬湯しゃじんばくとうとう
口やのどの渇き、空咳をともなう乾いた状態に用いられてきました。

相談先は、大きく2つ

  • 漢方薬局・漢方専門の薬剤師じっくり問診して証から組み立てます。うるおいを補う処方は薬局のほうが選択肢が広い領域です(自費で月1〜3万円程度かかることも)。
  • 漢方にくわしい医師(保険診療)麦門冬湯は保険適用のエキス製剤があります。逆流性食道炎などの治療とあわせて相談できます。

うるおいを補う方向の処方をどのくらい続けるかは、相談先によって考え方が違います。いつまで飲むのか、どこで見直すのかを、最初に確認しておいてください。

この証では、温めて乾かす性質の処方(辛みの強いもの・体を温める構成のもの)が向きません。 胃によいと聞いた処方でも、飲んで灼ける感じや渇きが強まるなら、続けずに相談先へ伝えてください。

相談時に、こう伝えるとスムーズ「胃陰不足タイプの胃の不調と出た」。口の渇き、便の乾き、寝汗、温めたときの変化、いま飲んでいる薬(胃酸を抑える薬を含む)を必ず伝えてください。

ここに挙げたのは「この証で話題に出やすい処方」であって、あなたに合う処方の指定ではありません。名前が近いというだけで自己判断せず、専門家に相談してください。 漢方薬にも副作用があります。日本で医薬品として認可されている漢方薬の7割以上に甘草(かんぞう)が含まれ、量が増えるほど偽アルドステロン症(血圧の上昇、手足の力が入らない、こむら返り、むくみ、体重増加)が起こりやすくなります。文献調査では甘草1日1gで1.0%、6gで11.1%と報告され、入院相当の健康被害として国の救済制度で認定された例もあります。他の薬・サプリメントとの飲み合わせもあります。いま飲んでいるものを、すべて伝えてください。

ここから先は、ひとりで抱えなくて大丈夫です

胃陰不足という見立てをふまえて、次にどこへ相談すればよいか、 いま何から始めるとよいかを、無料でお返しします。あてはまるものを選んでください。

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相談先が決まるまで、今日からできること

キーワードは「潤して、乾かさない」。全部やる必要はありません。まず一つだけなら、辛いものとお酒を、いったんやめてみることから。

食べ物・飲み物

うるおいを、口から補う

白い食材・水分の多い食材が向きます。熱すぎるもの、乾いたものは避けます。

  • とりたい山いも・れんこん・豆腐・白きくらげ・梨・はちみつ・豆乳・トマト・おかゆ
  • 控えたい唐辛子・にんにく・お酒・熱すぎる飲みもの・揚げ物・煎餅など乾いたもの・濃いコーヒー
生活リズム

夜に、うるおいを取り戻す

うるおいは夜つくられると考えます。この証では、眠る時間を増やすことが直接の養生になります。

  • やりたい23時までに布団へ/こまめに常温の水を飲む/湯船はぬるめに/部屋を乾燥させない
  • 控えたい夜更かし/熱いお風呂やサウナ/汗を大量にかく運動/お腹にカイロを貼り続ける
ツボ

足首から、うるおいを補う

うるおいに関わるとされるツボです。温めずに、息を吐きながらそっと押します。

  • この証に三陰交さんいんこう(内くるぶしの上)・太渓たいけい(内くるぶしの後ろ)・足三里あしさんり(膝の下)
ツボの位置と押し方を見る →
漢方

選択肢として、知っておく

うるおいを補い熱を静める処方が、この状態には使われてきました。購入前に、まず何があるかだけ。

  • この証に麦門冬湯ばくもんどうとう益胃湯えきいとう沙参麦冬湯しゃじんばくとうとう
処方ごとの解説を見る →
04

この結果を読むときに

特定の院・特定の薬をすすめる立場ではありませんここに書いたのは「この証で選択肢に挙がりやすいもの」であり、あなたへの指定ではありません。同じ症状でも合うものは人によって変わり、合わない方もいます。
変化は、数週間〜数ヶ月かけて見るものうるおいを補う方向のため、時間がかかります。まず1ヶ月、辛いものとお酒を控え、睡眠時間を確保して「口の渇き・食べられる量・便の状態」が動くかを観察してみてください。
こんなときは、まず医療機関へ黒いタール状の便が出る/血を吐く・コーヒーかすのようなものを吐く/思いあたる理由なく体重が減っている/食べ物が飲み込みにくい・つかえる/50歳以降ではじめて胃の症状が出た。いずれかに当てはまる場合は、まず消化器内科で内視鏡検査を受けてください。 ピロリ菌の感染、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんが背景にあることがあります。この証の「灼けるような痛み」「胸やけ」は逆流性食道炎や食道の病気とも重なるため、症状が長引くなら検査を先に。飲み込みにくさが進む場合はとくに急いでください。また、冷や汗をともなう激しい上腹部の痛み、背中まで突き抜ける痛みは心筋梗塞・膵炎・穿孔などの可能性があり、すぐに救急を受診してください。標準治療を受けている方は、続けながらご相談ください。 なお、ここに挙げたものがどれも当てはまらなくても、重い病気がないと確かめられたわけではありません。症状が続く、くり返す、だんだん悪くなるという場合は、そのつど医療機関にご相談ください。

※これは東洋医学の考え方に基づく情報提供で、医療上の診断ではありません。

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もうひとつの可能性も、読んでみませんか

今回の結果では飲食停滞いんしょくていたいも候補として出ています。あてはまる部分が多ければ、そちらも読んでみてください。

別の不調を調べる →