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RESULT ─ 調べた結果

あなたの不調は 動悸。東洋医学で調べると、こう考えられます

心陰虚しんいんきょ陰虚火旺いんきょかおう

潤い不足で、こもった熱が心を騒がせている状態

体を冷まし潤す力(陰)が足りず、抑えられない熱が胸へのぼって鼓動を速めている——夜にほてって寝つけず、そのまま胸がドキドキしてくる状態と考えられます。

調べてわかったことSUMMARY
ひとことで潤い(陰)が足りず、こもった熱が心を落ち着かなくさせている状態です。
からだの状態陰虚火旺いんきょかおう ── うるおい不足に、熱のこもりが重なっています。
特徴的なサイン夜に動悸が強まるほてり・のぼせ寝汗手のひら・足の裏が熱い
整える方向うるおいを補い、こもった熱を冷ます。
01

いま、からだで起きていること

東洋医学では、体には温める力「」と、冷まして潤す力「」があり、陰が陽をつなぎとめることで拍動は一定に保たれると考えます。

あなたは、その陰が不足した状態。冷ますブレーキが弱いため、わずかな熱でも胸や頭にのぼり、夜や横になったときに動悸が強まる・ほてる・寝汗をかくという形で出ます。心血虚と似て夜に強まりますが、熱っぽさ・のぼせ・口の渇きが重なるのがこの証の分かれ目です。

うるおいが尽きると、火は行き場をなくして上へ昇る。「しん」の陰が不足し熱がこもった状態を 心陰虚しんいんきょ、あるいは 陰虚火旺いんきょかおう と呼びます。

心陰虚の人に、よくあらわれるサイン

下にあげたのは、心陰虚しんいんきょ)の状態にある人に、よくみられる体のサインです。あてはまる数が多いほど、あなたの動悸がこの証に近いと考えられます。すべてが出るとは限りません。

夜・横になったときに動悸が強まるほてり・のぼせ寝汗をかく手のひら・足の裏がほてる口やのどが渇く寝つけない・眠りが浅い落ち着かない・そわそわする舌が赤く、苔が少ない
02

なぜ、この状態に傾くのか

多くは、うるおいを削る生活の積み重ねから。思い当たるものはありますか。

  1. 01夜更かし・睡眠不足うるおいは主に夜、体を休めている間につくられます。夜ふかしが続くと“陰の貯金”が少しずつ削られていきます。
  2. 02慢性的なストレス・緊張心身の緊張は体の中に熱を生み、その熱がうるおいを乾かしていきます。
  3. 03カフェイン・アルコール・辛い物体を温め乾かす飲食は、こもった熱をさらに強めます。動悸に対していちばん影響が出やすい要因です。
  4. 04更年期の変化うるおいが急に減りやすい時期で、動悸・ほてり・寝汗がまとまって出やすくなります。
  5. 05長引く発熱・大量の発汗のあと体の水分を一度に失った後は、この状態に傾きやすくなります。
03

整えかた ── あなたに合うアプローチ

検査では異常なし。それでも、つらさは確かにある。ここから先の選択肢を、中立の立場で整理します。

いま取れる方法は2つ。あなたの証(心陰虚しんいんきょ)に対して、考え方の違う2つの道筋として並べています。ただし先に循環器内科で心電図を、あわせて甲状腺の血液検査も相談してください。

01鍼灸院で施術を受ける

胸のドキドキに、足裏のツボを使います。

湧泉。のぼった熱の行き先を下につくる、と言われてきました。

この証の動悸は、うるおいの不足と、行き場をなくして胸にのぼった熱が背景にあります。鍼灸では、足元から熱を下ろす道をつくりながら、うるおいに関わるとされるツボで下支えする、という組み立てになります。なお、動悸について鍼灸の系統的レビューは見当たりません。まず心臓の検査を受けることが先で、ここに書くのは「効くという根拠」ではなく、東洋医学が動悸をどう読むかという考え方です。

施術では、こんなことをします

  • 足元のツボが主役になる太渓たいけい(内くるぶしの後ろ)・三陰交さんいんこう湧泉ゆうせんなど下半身のツボを中心に、神門しんもんで心を鎮めます。胸ばかり施術するイメージとは少し違います。
  • 灸は控えるか、ごく弱く熱がこもった状態のため、温める施術は控えめに組まれることが多くなります。心気虚(温める証)とは方針が逆です。
  • 1回40〜60分/5,000〜8,000円前後睡眠・ほてり・寝汗の状態を細かく聞かれることが多い証です(自費)。

通う頻度と、院の選び方

はじめの1〜2ヶ月は週1回ほど通う組み立てが一般的です。通う回数と費用は院によって違うため、初回に見通しを確認してください。動悸の回数・ほてりの強さ・寝つくまでの時間を書き留めておくと、続けるかどうかを自分で判断する材料になります。院は問診に時間をかけてくれるか回数と費用の見通しを先に示してくれるかで選ぶと、通い始めてからのズレが減ります。

予約時に、こう伝えるとスムーズ「夜に動悸が強まり、ほてりと寝汗もある」。更年期の時期にあたるか、心電図や血液検査を受けたか、飲んでいる薬もあわせて伝えてください。

動悸にほてり・体重減少・手のふるえが重なる場合は、甲状腺機能亢進症の可能性があります。血液検査で分かるため、先に内科・内分泌内科で確かめてください。 感じ方や合う・合わないには個人差があります。 施術のあとは、刺したところの内出血やあざ一時的なだるさが出ることがあります。日本の8施設・2,180名(14,039回の施術)を追った調査では、報告された有害事象は6.03%で、その大半が皮下出血でした。頻度は低いものの、気胸(肺に鍼が達してしまう)や感染の報告もあります。使い捨ての鍼か、衛生管理はどうかを確認し、血をさらさらにする薬を飲んでいる/妊娠している可能性がある/ペースメーカー等を入れている/感染症がある場合は、必ず施術前に申告してください。施術後に強い眠気が出た報告もあるため、直後の運転は控えてください。

02漢方を相談する

冷やすだけでは足りない、とされてきました。

黄連阿膠湯。冷ます生薬とうるおす生薬が、同じ処方に入っています。

この証には「うるおいを補う」と「熱を鎮める」を同時に行う処方が使われてきました。ただ冷やすだけでは陰の不足が残るため、補いながら冷ますという構成になります。

この状態に使われてきた処方

天王補心丹てんのうほしんたん
心のうるおい不足に広く。動悸・寝つけない・夢が多い・落ち着かないが重なるとき。
黄連阿膠湯おうれんあきょうとう
熱の高ぶりが強く、胸が騒いで頭がさえてしまうタイプに。
六味丸ろくみがん
うるおい不足が土台にあり、ほてり・寝汗・腰のだるさをともなうとき。

相談先は、大きく2つ

  • 漢方薬局・漢方専門の薬剤師じっくり問診して証から組み立てます。種類の幅は広い一方、自費のため月1〜3万円程度かかることも。
  • 漢方にくわしい医師(保険診療)費用は抑えられ、他の薬との飲み合わせも一緒に見てもらえます。更年期の不調として婦人科で相談できることもあります。

体質を立て直す目的の処方をどのくらい続けるかは、相談先によって考え方が違います。いつまで飲むのか、どこで見直すのかを、最初に確認しておいてください。

熱を冷ます生薬を含む処方は、冷えが強い方・胃腸が弱い方・体力が落ちている方には向かないことがあります。 飲んで下痢や食欲低下が出た場合は、続けずに相談先へ戻ってください。

相談時に、こう伝えるとスムーズ「心陰虚・陰虚火旺タイプの動悸と出た」。あわせて、ほてり・寝汗の程度、月経の状態、いま飲んでいる薬とサプリ、妊娠・授乳の有無を必ず伝えてください。

ここに挙げたのは「この証で話題に出やすい処方」であって、あなたに合う処方の指定ではありません。名前が近いというだけで自己判断せず、専門家に相談してください。 漢方薬にも副作用があります。日本で医薬品として認可されている漢方薬の7割以上に甘草(かんぞう)が含まれ、量が増えるほど偽アルドステロン症(血圧の上昇、手足の力が入らない、こむら返り、むくみ、体重増加)が起こりやすくなります。文献調査では甘草1日1gで1.0%、6gで11.1%と報告され、入院相当の健康被害として国の救済制度で認定された例もあります。なお、麻黄(まおう)を含む処方(葛根湯・小青竜湯など)は、副作用として動悸を起こすことがあります。風邪や鼻炎で処方されているものがあれば、あわせて伝えてください。他の薬・サプリメントとの飲み合わせもあります。いま飲んでいるものを、すべて伝えてください。

ここから先は、ひとりで抱えなくて大丈夫です

心陰虚という見立てをふまえて、次にどこへ相談すればよいか、 いま何から始めるとよいかを、無料でお返しします。あてはまるものを選んでください。

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相談先が決まるまで、今日からできること

キーワードは「うるおいを補い、こもった熱を冷ます」。全部やる必要はありません。まず一つだけなら、カフェインを午前中までにすることから。この証には、これがいちばん響きます。

食べ物・飲み物

うるおいを、口から補う

体の水分そのものが足りていない状態です。白い食材・ねばりのある食材が向きます。

  • とりたい白きくらげ・山いも・ゆり根・豆腐・梨・黒ごま・はちみつ・れんこん
  • 控えたいカフェイン(午後以降)・エナジードリンク・お酒・唐辛子・脂っこい揚げ物
生活リズム

熱を、夜のうちに下げる

熱を抱えたまま横になると、動悸が強く出ます。体温を下げる流れをつくります。

  • やりたい湯船はぬるめ(38〜40℃)に10分/23時までに布団へ/寝室を涼しく/深く長い呼吸を10回
  • 控えたい熱いお風呂・サウナ・寝る直前の運動・寝床でのスマホ・夜の激しい議論
ツボ

足元から、のぼった熱を戻す

上に集まった熱を下ろす位置にあるツボです。温めず、押すだけにとどめます。

  • この証に太渓たいけい(内くるぶしの後ろ)・三陰交さんいんこう(内くるぶしの上)・神門しんもん(手首)
ツボの位置と押し方を見る →
漢方

選択肢として、知っておく

うるおいを補い熱を鎮める処方が、この状態には使われてきました。購入前に、まず何があるかだけ。

  • この証に天王補心丹てんのうほしんたん黄連阿膠湯おうれんあきょうとう六味丸ろくみがん
処方ごとの解説を見る →
04

この結果を読むときに

特定の院・特定の薬をすすめる立場ではありませんここに書いたのは「この証で選択肢に挙がりやすいもの」であり、あなたへの指定ではありません。同じ症状でも合うものは人によって変わり、合わない方もいます。
変化は、数週間〜数ヶ月かけて見るものうるおいを補う方向のため、その日のうちに変わるものではありません。まず2週間、カフェインと就寝時刻を見直して「夜の動悸・ほてり・寝汗」が動くかを観察してみてください。動悸が強まる場合は、様子を見ずに受診してください。
こんなときは、まず医療機関へ動悸は、心臓の病気のサインであることがあります。この証にあてはまる方も、まず循環器内科で心電図を受けてください。 次のいずれかに当てはまる場合は、東洋医学より先に、その日のうちに救急を受診してください。①胸の痛みや圧迫感をともなう ②失神した・目の前が暗くなる ③脈が飛ぶ、極端に速い・遅い状態が続く ④息切れがひどい。 不整脈・狭心症・心筋梗塞の可能性があります。この証はとくに甲状腺機能亢進症(バセドウ病)との見分けが重要です。 ほてり・汗かき・手のふるえ・体重が減る・目が出てきた感じ・便が回数が増えるなどが重なる場合は、血液検査で分かる病気ですので、内科または内分泌内科で確かめてください。更年期の不調と決めつけず、一度は検査を受けることをおすすめします。標準治療を受けている方は、続けながらご相談ください。 なお、ここに挙げたものがどれも当てはまらなくても、重い病気がないと確かめられたわけではありません。症状が続く、くり返す、だんだん悪くなるという場合は、そのつど医療機関にご相談ください。

※これは東洋医学の考え方に基づく情報提供で、医療上の診断ではありません。

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もうひとつの可能性も、読んでみませんか

今回の結果では痰火擾心たんかじょうしんも候補として出ています。あてはまる部分が多ければ、そちらも読んでみてください。

別の不調を調べる →