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RESULT ─ 調べた結果

あなたの不調は 更年期の不調。東洋医学で調べると、こう考えられます

腎陽虚じんようきょ命門火衰めいもんかすい

温める力が落ちて、芯から冷えている状態

体を温め、動かす力(陽)が年齢とともに弱り、芯から冷えて立ち上がれない——だるさ、むくみ、下半身の冷え、意欲がわかない状態と考えられます。

調べてわかったことSUMMARY
ひとことで体を温める力(陽)が落ち、冷えとむくみ、だるさが前に出ている状態です。
からだの状態陽虚ようきょ ── 熱をつくる側が弱り、水も動かなくなっています。
特徴的なサイン下半身の冷えむくみだるくて動けない夜間のトイレが近い
整える方向温める力を補い、冷えと余分な水を追い出す。
01

いま、からだで起きていること

更年期の不調は「のぼせ・ほてり」ばかりが語られますが、冷えと重だるさが前に出るタイプもあります。東洋医学では、腎のうち「温めて動かす側(陽)」が弱った状態と考えます。

温める力が落ちると、体は熱をつくれず、水も動かせなくなります。その結果、腰から下が冷えて重い・朝から体がだるい・夕方に足がむくむといった形になります。ほてる腎陰虚とは真逆で、冬がとくにつらい冷房が苦手夜中に何度もトイレに起きるあたりがそろうなら、この証を考えます。

体を温める火が細くなり、水が動かなくなる。腎の陽が衰えたこの状態を 腎陽虚じんようきょ と呼びます。

腎陽虚の人に、よくあらわれるサイン

下にあげたのは、腎陽虚じんようきょ)の状態にある人に、よくみられる体のサインです。あてはまる数が多いほど、あなたの更年期の不調がこの証に近いと考えられます。すべてが出るとは限りません。

腰から下の冷え夕方の足のむくみだるくて動き出せない夜間に何度もトイレに起きる顔色が青白い・くすむ気力がわかない腰やひざが冷えて重い軟便・下痢しやすい舌の色が淡く、ぼてっとしている
02

なぜ、この状態に傾くのか

多くは、温める力を使い切ったか、外から冷やし続けたかのどちらかです。

  1. 01加齢による土台の目減り腎の力は年齢とともに減っていきます。もともと冷えやすい体質の方は、陰より先に陽の側が細くなりやすいと考えます。
  2. 02体を冷やす環境・習慣冷房の効いた部屋、薄着、冷たい飲みもの。外から冷やし続けると、内側の火はよけいに消耗します。
  3. 03長年の働きすぎ・休めていない生活回復の時間を取らずに走り続けると、土台の貯金を切り崩し続けることになります。
  4. 04無理な食事制限・欠食熱をつくる材料が入ってこないと、温める力そのものが落ちます。
  5. 05大きな病気や手術のあと体力を一度に消耗したあとは、この状態に傾きやすくなります。
03

整えかた ── あなたに合うアプローチ

検査では異常なし。それでも、つらさは確かにある。ここから先の選択肢を、中立の立場で整理します。

いま取れる方法は2つ。あなたの証(腎陽虚じんようきょ)に対して、考え方の違う2つの道筋として並べています。冷えとむくみは他の原因でも起こるため、まだ血液検査を受けていない方は、それも並行して。

01鍼灸院で施術を受ける

更年期は、のぼせる人ばかりではありません。

この証で主役になるのは鍼ではなく、腰とへその下に置く灸です。

この証のつらさは、余っているものが暴れているのではなく、温める力そのものが足りないことから来ています。鍼灸では、下腹部と腰をじっくり温めながら、動き出す力を底上げする方向で組み立てます。腎陰虚(ほてるタイプ)とは、方針も使うツボもはっきり分かれます。なお、更年期のほてりについては、偽の鍼と差がなく、ホルモン補充療法より劣ったという系統的レビューがあります。医療の代わりになるものではありません。体質の側から整える選択肢のひとつとして考えてください。

施術では、こんなことをします

  • 灸を積極的に併用するこの証では、温めるお灸が中心になります。関元かんげん(へその下)や腎兪じんゆ(腰)に、じんわり熱を入れていく組み立てが一般的です。
  • 腰・下腹部・足を使う腎兪じんゆ関元かんげん太渓たいけいなど、体の芯と下半身を温める位置が中心。上半身の施術は少なめになります。
  • 1回40〜60分/5,000〜8,000円前後自宅でのお灸のやり方を教えてくれる院もあります。この証は、通院日以外の温めが積み重なります(自費)。

通う頻度と、院の選び方

補って温める方向のため、変化はゆるやかです。はじめの1〜2ヶ月は週1回通う組み立てが一般的です。通う回数と費用は院によって違うため、初回に見通しを確認してください。朝の動き出しやすさ・足の冷え・むくみを書き留めておくと、続けるかどうかを自分で判断する材料になります。院はお灸を扱っているか自宅でのお灸を指導してくれるかが選ぶうえでの分かれ目になります。

予約時に、こう伝えるとスムーズ「更年期の時期で、冷えとむくみ、だるさがつらい。お灸をお願いしたい」。冷える場所、むくむ時間帯、夜のトイレの回数を伝えると、方針が定まりやすくなります。

むくみが急に強くなった、片脚だけが腫れて痛む、息切れをともなう場合は、鍼灸より先に内科を受診してください。 心臓・腎臓・甲状腺の病気や、血栓が背景にあることがあります。お灸には低温やけどのリスクがあり、感覚が鈍い方・糖尿病のある方は必ず先に伝えてください。 施術のあとは、刺したところの内出血やあざ一時的なだるさが出ることがあります。日本の8施設・2,180名(14,039回の施術)を追った調査では、報告された有害事象は6.03%で、その大半が皮下出血でした。頻度は低いものの、気胸(肺に鍼が達してしまう)や感染の報告もあります。使い捨ての鍼か、衛生管理はどうかを確認し、血をさらさらにする薬を飲んでいる/妊娠している可能性がある/ペースメーカー等を入れている/感染症がある場合は、必ず施術前に申告してください。施術後に強い眠気が出た報告もあるため、直後の運転は控えてください。

02漢方を相談する

六味丸に温める生薬を加えたものが、八味地黄丸です。

加わった附子は、のぼせや動悸が出ることのある生薬です。

この証には「腎を温める」「余分な水をさばく」を組み合わせた処方が使われてきました。冷やす方向の処方とは正反対の構成で、同じ更年期でも腎陰虚に使われる処方とは中身が変わります。

この状態に使われてきた処方

八味地黄丸はちみじおうがん
六味丸に温める生薬を加えた構成。腰の冷えとだるさ、夜間のトイレが重なるときの代表格。
牛車腎気丸ごしゃじんきがん
上に、むくみと足のしびれへ向く生薬を加えたもの。下半身の症状が強いときに挙がります。
真武湯しんぶとう
冷えとだるさが強く、めまいや軟便をともなうときに用いられてきました。

相談先は、大きく2つ

  • 漢方薬局・漢方専門の薬剤師じっくり問診して証から組み立てます。種類の幅は広い一方、自費のため月1〜3万円程度かかることも。
  • 漢方にくわしい医師(保険診療)八味地黄丸・牛車腎気丸・真武湯はいずれも保険適用のエキス製剤があり、費用を抑えやすい領域です。

温めて補う方向の処方をどのくらい続けるかは、相談先によって考え方が違います。いつまで飲むのか、どこで見直すのかを、最初に確認しておいてください。

八味地黄丸・牛車腎気丸・真武湯には[[附子|ぶし]]が含まれます。 体質に合わないと、のぼせ・動悸・舌のしびれ・吐き気が出ることがあります。また、八味地黄丸と牛車腎気丸に含まれる地黄じおうは胃にもたれやすい生薬です。こうした変化が出たら飲み続けず、必ず相談先に戻ってください。ほてりやのぼせが強い方には、そもそも向かない処方です。

相談時に、こう伝えるとスムーズ「腎陽虚タイプの更年期の不調と出た」。冷える場所とむくみの出方、便通、夜間のトイレの回数、いま飲んでいる薬(とくに血圧・利尿の薬)をあわせて伝えてください。

ここに挙げたのは「この証で話題に出やすい処方」であって、あなたに合う処方の指定ではありません。同じ更年期の不調でも合う処方は体質で変わります。名前が近いというだけで自己判断せず、専門家に相談してください。 漢方薬にも副作用があります。日本で医薬品として認可されている漢方薬の7割以上に甘草(かんぞう)が含まれ、量が増えるほど偽アルドステロン症(血圧の上昇、手足の力が入らない、こむら返り、むくみ、体重増加)が起こりやすくなります。文献調査では甘草1日1gで1.0%、6gで11.1%と報告され、入院相当の健康被害として国の救済制度で認定された例もあります。附子(ぶし)を含む処方(八味地黄丸・牛車腎気丸・真武湯)は、劇薬に区分される生薬を使います。舌や口のしびれ、動悸、のぼせは中止・受診のサインです。自己判断で量を増やしたり、附子を含む処方を重ねたりしないでください。妊娠中は避けるのが原則です。他の薬・サプリメントとの飲み合わせもあります。いま飲んでいるものを、すべて伝えてください。

ここから先は、ひとりで抱えなくて大丈夫です

腎陽虚という見立てをふまえて、次にどこへ相談すればよいか、 いま何から始めるとよいかを、無料でお返しします。あてはまるものを選んでください。

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相談先が決まるまで、今日からできること

キーワードは「冷やさない、温めて動かす」。全部やる必要はありません。まず一つだけなら、下腹部と腰を一日中冷やさないことから。腹巻きひとつで変わることがあります。

食べ物・飲み物

内側から、温める

体を温めるとされる食材を、温かい形で。冷たいものを減らすほうが先に響きます。

  • とりたいしょうが・シナモン・にら・えび・くるみ・黒豆・羊肉・根菜の煮もの・温かいスープ
  • 控えたい冷たい飲みもの・アイス・生野菜ばかりの食事・刺身の食べすぎ・水分のとりすぎ
生活リズム

温めて、少しだけ動かす

この証は、温めることと軽く動かすことがそのまま養生になります。無理な運動は逆効果です。

  • やりたい湯船に10〜15分/腹巻きとレッグウォーマー/散歩20分/ふくらはぎを動かす
  • 控えたい薄着・素足・冷房の直風・夜更かし・汗をかきすぎる運動
ツボ

腰とお腹を、温める

この証はお灸が向きます。市販のせんねん灸でも、じんわり温める使い方から。

  • この証に関元かんげん(へその下)・腎兪じんゆ(腰)・太渓たいけい(内くるぶしの後ろ)
ツボの位置と押し方を見る →
漢方

選択肢として、知っておく

温めて水をさばく処方が、この状態には使われてきました。購入前に、まず何があるかだけ。

  • この証に八味地黄丸はちみじおうがん牛車腎気丸ごしゃじんきがん真武湯しんぶとう
処方ごとの解説を見る →
04

この結果を読むときに

特定の院・特定の薬をすすめる立場ではありませんここに書いたのは「この証で選択肢に挙がりやすいもの」であり、あなたへの指定ではありません。同じ症状でも合うものは人によって変わり、合わない方もいます。
変化は、数週間〜数ヶ月かけて見るもの温めて補う方向のため、時間がかかります。まず1ヶ月、冷やさない工夫を続けて「朝の動き出しやすさ・足の冷え・夕方のむくみ」が動くかを観察してみてください。季節によって振れ幅が大きい証なので、記録をつけると判断しやすくなります。
こんなときは、まず医療機関へ急に強くなったむくみ、片脚だけの腫れと痛み、息切れ、体重の急な増加をともなうときは、東洋医学より先に内科を受診してください。 心臓・腎臓の病気や血栓が隠れていることがあります。日本産科婦人科学会も「更年期障害の多彩な症状の陰に、何か深刻な病気が潜んでいないか、確認しておくことは大切です」と述べ、産婦人科だけでなく内科などでの確認をすすめています。 動悸・発汗・体重の増減・強い倦怠感・気分の変動は、甲状腺機能の異常でも同じように起こります。まだ血液検査を受けていなければ、内科か婦人科で一度、甲状腺と貧血の項目を含めて調べてもらってください。とくにこの証と重なる甲状腺機能低下症は、冷え・むくみ・だるさ・意欲の低下という、まさに同じ症状で現れます。血液検査で分かるものなので、先に済ませておく価値があります。閉経前後の不正出血、月経とは別のタイミングでの出血、量が急に増えた出血、そして閉経したあとの出血は、必ず婦人科で確認してください。 「更年期だから乱れているだけ」で片づけてよいものと、子宮体がんや子宮筋腫のように調べないと分からないものが、症状だけでは見分けられません。また、更年期の不調にはホルモン補充療法(HRT)や、婦人科で処方される薬という選択肢があります。 東洋医学だけに閉じ込める必要はまったくありません。婦人科で相談したうえで、鍼灸や漢方を組み合わせている方も多くいます。気分の落ち込みが強く、何も手につかない・涙が止まらない・消えてしまいたいと感じる日があるときは、東洋医学より先に心療内科・精神科へご相談ください。 更年期の時期はうつ病が重なりやすいことが知られており、そちらの治療が要る状態を養生で粘るのは危険です。 なお、ここに挙げたものがどれも当てはまらなくても、重い病気がないと確かめられたわけではありません。症状が続く、くり返す、だんだん悪くなるという場合は、そのつど医療機関にご相談ください。

※これは東洋医学の考え方に基づく情報提供で、医療上の診断ではありません。

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もうひとつの可能性も、読んでみませんか

今回の結果では肝鬱気滞かんうつきたいも候補として出ています。あてはまる部分が多ければ、そちらも読んでみてください。

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