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RESULT ─ 調べた結果

あなたの不調は 下痢。東洋医学で調べると、こう考えられます

腎陽虚じんようきょ五更泄瀉ごこうせっしゃ

体の芯の温かさが足りず、明け方に下してしまう状態

体を根本で温める力が細り、夜明け前に腹が鳴って下してしまう——腰や足の冷えをともなう、長く続く下痢と考えられます。

調べてわかったことSUMMARY
ひとことで体を芯から温める力が足りず、明け方に下してしまう状態です。
からだの状態腎陽虚じんようきょ ── 体の土台の温かさが細り、下半身から冷えています。
特徴的なサイン明け方に決まって下す腹が鳴って冷える腰や膝がだるく冷える夜間の尿が近い
整える方向芯から温め、下半身の冷えを補う。
01

いま、からだで起きていること

東洋医学では、体全体を根本で温める力の源を「」に置きます。ここが細ると、胃腸を動かす熱まで届かなくなり、消化が成り立たなくなると考えます。

この証の特徴は、夜明け前(明け方3〜5時ごろ)に腹が鳴り、痛みとともに下して目が覚めること。古くから「五更泄瀉ごこうせっしゃ」と呼ばれてきた出方です。腰や膝がだるく冷える、夜中に何度もトイレに起きる、足が冷えて眠れないが重なり、高齢の方や長く体調を崩している方に多く見られます。

体を根本で温める火が細ると、明け方の冷えに負けて腸がゆるむ。この状態を 腎陽虚じんようきょ、その出方を 五更泄瀉ごこうせっしゃ と呼びます。

腎陽虚の人に、よくあらわれるサイン

下にあげたのは、腎陽虚じんようきょ)の状態にある人に、よくみられる体のサインです。あてはまる数が多いほど、あなたの下痢がこの証に近いと考えられます。すべてが出るとは限りません。

明け方に決まって下し、目が覚める下す前に腹が鳴る・冷えて痛む便に未消化のものが混じる腰や膝がだるく、冷える夜間に何度もトイレに起きる手足、とくに足先が冷たい疲れやすい・気力がわかない舌の色が淡くふくらみ、白い苔
02

なぜ、この状態に傾くのか

多くは、時間をかけて土台の力が目減りしたことから。急に始まった証ではないはずです。

  1. 01加齢東洋医学では、年齢とともに体を温める力は自然に目減りしていくと考えます。高齢の方の慢性の下痢に多い背景です。
  2. 02長引いた下痢・胃腸の不調下し続けること自体が体力を削り、さらに温める力を弱めます。脾胃虚弱の状態が長く続いた先にある証です。
  3. 03冷えの積み重ね冷たい飲みもの、薄着、冷房。下半身を冷やし続ける生活が、土台の熱を奪っていきます。
  4. 04働きすぎ・慢性の睡眠不足東洋医学では、無理を重ねることが腎の力を先取りして使うことにあたると考えます。
  5. 05大きな病気・手術のあと体力を一度に消耗した後は、この状態に傾きやすくなります。
03

整えかた ── あなたに合うアプローチ

検査では異常なし。それでも、つらさは確かにある。ここから先の選択肢を、中立の立場で整理します。

いま取れる方法は2つ。あなたの証(腎陽虚じんようきょ)に対して、考え方の違う2つの道筋として並べています。

01鍼灸院で施術を受ける

明け方に目が覚める下痢に、古い呼び名があります。

五更泄瀉。施術者が温めるのは腸ではなく、腰と下腹です。

この証の下痢は、腸そのものより体を温める土台が細っていることが背景です。鍼灸では、下腹部と腰を中心にじっくり温め、下半身から熱を戻していく組み立てになります。熱を降ろす湿熱タイプとは、方針が正反対です。なお、下痢(過敏性腸症候群)については、偽の鍼と比べて差がなかったという系統的レビューがあります。効果を見込む前提ではなく、体質の側から腸を見直す選択肢のひとつとして考えてください。

施術では、こんなことをします

  • 灸が主役になる関元かんげん(へその下)・神闕しんけつ(へそ)に灸をすえ、下腹部をじっくり温めます。塩やしょうがを敷いて灸をする方法が使われることもあります。
  • 腰を温めるツボを合わせて使う命門めいもん(腰の中央)・腎兪じんゆ(腰の両脇)は、この証でほぼ必ず組まれる位置です。足三里あしさんりで胃腸を支えます。
  • 刺激は弱めに、本数を絞る体力が落ちている状態では、強い刺激はかえって疲れを呼びます。施術後にだるさが出ることがあるため、予定を詰めない日に受けるのが無難です。

通う頻度と、院の選び方

補う方向のため、変化はゆるやかです。はじめの1〜2ヶ月は週1回通う組み立てが一般的です。通う回数と費用は院によって違うため、初回に見通しを確認してください。下す回数・足腰の冷え・夜間のトイレ・日中の気力を書き留めておくと、続けるかどうかを自分で判断する材料になります。院は灸をしっかり扱っているか体力の状態をふまえて刺激量を調整してくれるかで選んでください。

予約時に、こう伝えるとスムーズ「明け方に決まって下して目が覚める。腰と足が冷える」。下痢が続いている期間、大腸内視鏡を受けたことがあるかとその結果、飲んでいる薬(持病の薬を含む)をあわせて伝えてください。

長く続く下痢は、施術を始める前に一度、大腸内視鏡で原因を確かめてください。 とくに夜間や明け方に下して目が覚めるという出方は、炎症性腸疾患や大腸の病気でも見られます。低温やけどを避けるため、灸の熱さは我慢せずその場で伝えてください。感覚が鈍くなっている方、糖尿病の方はとくにご注意ください。 施術のあとは、刺したところの内出血やあざ一時的なだるさが出ることがあります。日本の8施設・2,180名(14,039回の施術)を追った調査では、報告された有害事象は6.03%で、その大半が皮下出血でした。頻度は低いものの、気胸(肺に鍼が達してしまう)や感染の報告もあります。使い捨ての鍼か、衛生管理はどうかを確認し、血をさらさらにする薬を飲んでいる/妊娠している可能性がある/ペースメーカー等を入れている/感染症がある場合は、必ず施術前に申告してください。施術後に強い眠気が出た報告もあるため、直後の運転は控えてください。

02漢方を相談する

この証では、冷やして止める薬を選びません。

真武湯・四神丸。温めて締める側から組まれた処方です。

この証には「体を芯から温める」「水を捌く」「腸を締める」を組み合わせた処方が使われてきました。下痢の漢方には、冷ますものと温めるものが正反対に並んでいます。 この証で冷ますものを選ぶと、かえって悪化することがある領域です。

この状態に使われてきた処方

真武湯しんぶとう
この証の代表格。冷えとだるさが強く、水のような下痢とめまい・むくみをともなうときに古くから用いられてきました。
四神丸ししんがん
明け方の下痢(五更泄瀉)そのものに向けて古くから組まれてきた処方。腰の冷えをともなう慢性の下痢に挙がります。
八味地黄丸はちみじおうがん
腰や膝のだるさ、夜間のトイレの近さなど、土台の衰えが前に出ているときに。

相談先は、大きく2つ

  • 漢方薬局・漢方専門の薬剤師じっくり問診して証から組み立てます。四神丸のように保険では扱いにくい処方も相談できます。自費のため月1〜3万円程度かかることも。
  • 漢方にくわしい医師(保険診療)真武湯・八味地黄丸・人参湯は保険適用のエキス製剤があり、持病の薬との飲み合わせも一緒に見てもらえます。

温めて補う方向の処方をどのくらい続けるかは、相談先によって考え方が違います。いつまで飲むのか、どこで見直すのかを、最初に確認しておいてください。

腸を冷やして炎症を鎮める処方(黄芩・黄連などを含むもの)は、この証には向かないことがあります。 一時的に止まっても、土台の冷えをさらに進めることがあるためです。また、八味地黄丸などに含まれる附子は、ほてりやのぼせが出ることがあり、体質によっては合いません。市販薬を自己判断で重ねず、専門家に相談してください。

相談時に、こう伝えるとスムーズ「腎陽虚・五更泄瀉タイプの下痢と出た」。下すのが決まって明け方かどうか、下痢が続いている期間、足腰の冷え、夜間のトイレの回数、大腸内視鏡の結果、持病といま飲んでいる薬を必ず伝えてください。

ここに挙げたのは「この証で話題に出やすい処方」であって、あなたに合う処方の指定ではありません。同じ下痢でも合う処方は体質で正反対になります。名前が近いというだけで自己判断せず、専門家に相談してください。 漢方薬にも副作用があります。日本で医薬品として認可されている漢方薬の7割以上に甘草(かんぞう)が含まれ、量が増えるほど偽アルドステロン症(血圧の上昇、手足の力が入らない、こむら返り、むくみ、体重増加)が起こりやすくなります。文献調査では甘草1日1gで1.0%、6gで11.1%と報告され、入院相当の健康被害として国の救済制度で認定された例もあります。附子(ぶし)を含む処方(八味地黄丸・真武湯)は、劇薬に区分される生薬を使います。舌や口のしびれ、動悸、のぼせは中止・受診のサインです。自己判断で量を増やしたり、附子を含む処方を重ねたりしないでください。妊娠中は避けるのが原則です。他の薬・サプリメントとの飲み合わせもあります。いま飲んでいるものを、すべて伝えてください。

ここから先は、ひとりで抱えなくて大丈夫です

腎陽虚という見立てをふまえて、次にどこへ相談すればよいか、 いま何から始めるとよいかを、無料でお返しします。あてはまるものを選んでください。

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相談先が決まるまで、今日からできること

キーワードは「下半身を、冷やさない」。全部やる必要はありません。まず一つだけなら、寝る前に腹巻きをして、靴下をはいて寝ることから。明け方の冷えを防ぐのが、この証の要です。

食べ物・飲み物

芯から、温める材料を入れる

温める力を足す食材が向きます。冷たいものは、この証ではそのまま引き金になります。

  • とりたいしょうが・ねぎ・にら・羊肉・鶏肉・くるみ・山いも・シナモン・温かいスープ・白湯
  • 控えたい冷たい飲みもの・氷・刺身や生野菜中心の食事・果物の食べすぎ・お酒・夜遅い食事
生活リズム

明け方の冷えから、身を守る

明け方はいちばん体温が下がる時間です。そこを守るだけで症状が軽くなることがあります。

  • やりたい腹巻き・靴下で寝る/湯船に10分つかる/腰を温める/日中に日光を浴びて歩く
  • 控えたい薄着で寝る/冷房の直風/夜更かし/冷たい飲みものの習慣/疲れきるまでの無理
ツボ

下腹部と腰を、じっくり温める

土台の熱を補うとされるツボです。押すより、カイロや温灸でじんわり温めます。

  • この証に関元かんげん(へその下・指4本分)・命門めいもん(腰の中央)・腎兪じんゆ(腰の両脇)
ツボの位置と押し方を見る →
漢方

選択肢として、知っておく

体を芯から温める処方が、この状態には使われてきました。購入前に、まず何があるかだけ。

  • この証に真武湯しんぶとう四神丸ししんがん八味地黄丸はちみじおうがん
処方ごとの解説を見る →
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この結果を読むときに

特定の院・特定の薬をすすめる立場ではありませんここに書いたのは「この証で選択肢に挙がりやすいもの」であり、あなたへの指定ではありません。同じ症状でも合うものは人によって変わり、合わない方もいます。
変化は、数週間〜数ヶ月かけて見るもの土台を温め直す方向のため、時間がかかります。まず1ヶ月、下半身の保温を徹底して「明け方に下す回数・足腰の冷え・夜間のトイレ」が動くかを観察してみてください。ただし、その前に一度は検査を済ませておいてください。
こんなときは、まず医療機関へ便に血が混じる・粘液と血が混じった便が出る/発熱をともなう/激しい腹痛がある/2週間以上下痢が続いている/夜間や明け方にも下して目が覚める/尿がほとんど出ない・立ちくらみがする(脱水のサイン)/思いあたる理由なく体重が減っている。いずれかに当てはまる場合は、東洋医学より先に必ず消化器内科を受診してください。 この証は明け方に下して目が覚めるという出方をしますが、これは同時に、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や大腸がんを疑うべきサインでもあります。「夜間の下痢」は、東洋医学の証で説明する前に、必ず一度は大腸内視鏡で確かめてほしい症状です。また、慢性の下痢は甲状腺機能亢進症や膵臓の病気、薬の副作用でも起こります。高齢の方では、脱水と体力の低下が短期間で進むことにもご注意ください。標準治療を受けている方は、続けながらご相談ください。 なお、ここに挙げたものがどれも当てはまらなくても、重い病気がないと確かめられたわけではありません。症状が続く、くり返す、だんだん悪くなるという場合は、そのつど医療機関にご相談ください。

※これは東洋医学の考え方に基づく情報提供で、医療上の診断ではありません。

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もうひとつの可能性も、読んでみませんか

今回の結果では肝気乗脾かんきじょうひも候補として出ています。あてはまる部分が多ければ、そちらも読んでみてください。

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