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RESULT ─ 調べた結果

あなたの不調は 花粉症・アレルギー。東洋医学で調べると、こう考えられます

脾虚湿盛ひきょしっせい痰湿たんしつ

水をさばけず、鼻づまりと重だるさが続く状態

胃腸の力が落ちて余分な水分をさばけず、それが鼻に居座っている——鼻水より鼻づまりがつらく、頭も体も重だるい状態と考えられます。

調べてわかったことSUMMARY
ひとことで水をさばく力が落ち、余分な水分が鼻と体に停滞している状態です。
からだの状態脾虚湿盛ひきょしっせい ── つくる力の弱さと、水の停滞が同時に起きています。
特徴的なサイン鼻づまりが主役頭と体が重だるい胃腸が弱い梅雨時に悪化
整える方向胃腸を立て直し、たまった水をさばく。
01

いま、からだで起きていること

東洋医学では、飲食物から体に必要なものを取り出し、余分な水分をさばくのは「」=消化のはたらきだと考えます。ここが弱ると、さばききれなかった水分が「湿」として体にたまります。

たまった湿が鼻に居座ると、さらさらの鼻水より、鼻づまりと粘る鼻汁が前に出る形になります。あわせて頭が重い・体がだるい・雨の日や梅雨時に悪化するのがこの証の目印です。花粉のシーズンだけでなく、一年を通じて鼻が通らないという方は、ここを疑う価値があります。

水をさばく「」が弱り、行き場のない湿しつが鼻にたまる。この状態を 脾虚湿盛ひきょしっせい と呼びます。

脾虚湿盛の人に、よくあらわれるサイン

下にあげたのは、脾虚湿盛ひきょしっせい)の状態にある人に、よくみられる体のサインです。あてはまる数が多いほど、あなたの花粉症・アレルギーがこの証に近いと考えられます。すべてが出るとは限りません。

鼻づまりが強い・鼻声粘って出しにくい鼻汁頭が重い・ぼんやりする体が重だるい胃もたれ・お腹が張る軟便・下痢しやすい雨の日や梅雨時に悪化するむくみやすい舌がぼてっとして、苔が厚い
02

なぜ、この状態に傾くのか

多くは、胃腸に負担をかける食べ方から。この証は、食生活の影響がとくにはっきり出ます。

  1. 01甘いもの・乳製品・脂っこい食事東洋医学では、これらは湿をつくりやすいと考えます。この証でいちばん影響が大きい要因で、減らすだけで鼻づまりが動くことがあります。
  2. 02冷たい飲みものの習慣内側を冷やすと、水をさばく力そのものが落ちます。氷入りの飲みものは負担が大きくなります。
  3. 03食べすぎ・早食い処理能力を超えた量は、そのまま体内に残ると考えます。
  4. 04湿度の高い環境・梅雨時外の湿気も体の停滞に影響すると考え、季節によって症状の重さが変わります。
  5. 05運動不足・座りっぱなし体を動かさないと水が動かず、たまったままになります。
03

整えかた ── あなたに合うアプローチ

検査では異常なし。それでも、つらさは確かにある。ここから先の選択肢を、中立の立場で整理します。

いま取れる方法は2つ。あなたの証(脾虚湿盛ひきょしっせい)に対して、考え方の違う2つの道筋として並べています。鼻づまりが一年中続く場合は、まず耳鼻科で鼻の中を診てもらうのが先です。

01鍼灸院で施術を受ける

鼻に触る前に、みぞおちとへその間を診ます。

一年を通じて鼻が通らないなら、水はけを疑う価値があります。

この証の鼻づまりは、鼻だけの問題ではなく水をさばけない体の状態から来ています。鍼灸では、消化を担う脾胃のはたらきを助けて水を動かし、そのうえで鼻の通りを見る、という順番で組み立てます。鼻の施術だけを繰り返しても戻りやすいのがこの証です。なお、花粉症については、米国の耳鼻科学会が選択肢として提示してよいとする一方、アレルギー学会は推奨も否推奨もできないとしており、専門家のあいだで評価が分かれています。薬の代わりになるものではありません。

施術では、こんなことをします

  • お腹・すね・鼻を組み合わせる陰陵泉いんりょうせん(すねの内側)・足三里あしさんり(膝の下)・中脘ちゅうかん(みぞおちとへその間)で水をさばき、迎香げいこうで鼻の通りを見ます。
  • 灸を併用し、お腹をゆるめる冷えと停滞が背景にあるため、温めるお灸が向きます。腹部のこわばりを診ながら進める院が多く、施術後にお腹の軽さを感じることがあります。
  • 1回40〜60分/5,000〜8,000円前後食事の内容と便通を細かく聞かれることが多い証です(自費)。

通う頻度と、院の選び方

通う回数と費用は院によって違うため、初回に見通しを確認してください。お腹の調子・体の重だるさ・鼻づまりを書き留めておくと、続けるかどうかを自分で判断する材料になります。ただし食べ方が変わらないと戻りやすいため、施術と生活の見直しは必ずセットで。院は鼻炎だけでなく胃腸の状態もあわせて診てくれるかで選んでください。

予約時に、こう伝えるとスムーズ「鼻づまりが一年中つづき、体も頭も重だるい。胃腸も弱い」。食事の内容と便通、雨の日に悪化するかどうかをメモしていくと、原因の切り分けが早くなります。

片側だけの鼻づまりが続く、鼻血が繰り返し出る、においが分からない、顔の痛みや腫れをともなう場合は、鍼灸より先に耳鼻咽喉科を受診してください。 鼻茸(ポリープ)、副鼻腔炎、鼻中隔の変形など、鼻の中を診ないと分からない原因があります。 施術のあとは、刺したところの内出血やあざ一時的なだるさが出ることがあります。日本の8施設・2,180名(14,039回の施術)を追った調査では、報告された有害事象は6.03%で、その大半が皮下出血でした。頻度は低いものの、気胸(肺に鍼が達してしまう)や感染の報告もあります。使い捨ての鍼か、衛生管理はどうかを確認し、血をさらさらにする薬を飲んでいる/妊娠している可能性がある/ペースメーカー等を入れている/感染症がある場合は、必ず施術前に申告してください。施術後に強い眠気が出た報告もあるため、直後の運転は控えてください。

02漢方を相談する

苓甘姜味辛夏仁湯には、麻黄が入っていません。

小青竜湯が使いにくい方の相談で、名前が挙がる処方です。

この証には「胃腸のはたらきを助ける」「余分な水をさばく」を組み合わせた処方が使われてきました。花粉症の薬というより、体の水はけを変える処方として考えられている領域です。

この状態に使われてきた処方

苓甘姜味辛夏仁湯りょうかんきょうみしんげにんとう
水っぽい鼻水と咳に、胃腸の弱さが重なるときに。麻黄を含まないため、小青竜湯が使いにくい方の選択肢として挙がります。
六君子湯りっくんしとう
胃もたれ・食欲のなさ・疲れやすさが前に出ているときに、土台を立て直す目的で。
参苓白朮散じんりょうびゃくじゅつさん
軟便・下痢しやすさをともなう、胃腸の弱さの底上げに用いられてきました。

相談先は、大きく2つ

  • 漢方薬局・漢方専門の薬剤師じっくり問診して証から組み立てます。参苓白朮散のように、扱いのある店とない店が分かれる処方も相談できます。自費のため月1〜3万円程度かかることも。
  • 漢方にくわしい医師(保険診療)苓甘姜味辛夏仁湯・六君子湯は保険適用のエキス製剤があります。胃腸の症状もあわせて診てもらえるのが利点です。

土台を立て直す方向の処方をどのくらい続けるかは、相談先によって考え方が違います。いつまで飲むのか、どこで見直すのかを、最初に確認しておいてください。

苓甘姜味辛夏仁湯・六君子湯・参苓白朮散には、いずれも[[甘草|かんぞう]]が含まれます。 甘草を多く・長く摂ると、むくみ・血圧の上昇・手足の脱力・こむら返りといった偽アルドステロン症が起こることがあります。甘草は多くの漢方処方や一部の市販薬にも含まれるため、複数を併用している方はとくに注意が必要です。むくみや血圧の変化に気づいたら、すぐ相談先に伝えてください。血圧の薬や利尿薬を飲んでいる方は、飲み始める前に必ずその旨を。

相談時に、こう伝えるとスムーズ「脾虚湿盛タイプの花粉症と出た」。鼻づまりの左右差と一日の変化、便通、胃もたれの頻度、飲んでいる漢方を含むすべての薬(甘草が重ならないよう)と、妊娠・授乳の有無を伝えてください。

ここに挙げたのは「この証で話題に出やすい処方」であって、あなたに合う処方の指定ではありません。同じ花粉症でも合う処方は体質で変わります。名前が近いというだけで自己判断せず、専門家に相談してください。 漢方薬にも副作用があります。日本で医薬品として認可されている漢方薬の7割以上に甘草(かんぞう)が含まれ、量が増えるほど偽アルドステロン症(血圧の上昇、手足の力が入らない、こむら返り、むくみ、体重増加)が起こりやすくなります。文献調査では甘草1日1gで1.0%、6gで11.1%と報告され、入院相当の健康被害として国の救済制度で認定された例もあります。他の薬・サプリメントとの飲み合わせもあります。いま飲んでいるものを、すべて伝えてください。

ここから先は、ひとりで抱えなくて大丈夫です

脾虚湿盛という見立てをふまえて、次にどこへ相談すればよいか、 いま何から始めるとよいかを、無料でお返しします。あてはまるものを選んでください。

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SELF CARE

相談先が決まるまで、今日からできること

キーワードは「水をためない、胃腸を休める」。全部やる必要はありません。まず一つだけなら、甘いものと乳製品を減らすことから。この証では鼻づまりに直接響きます。

食べ物・飲み物

湿を、増やさない

何を食べるか以上に、何を減らすかが響く証です。腹八分と、温かい形を守ります。

  • とりたいはと麦・大根・冬瓜・とうもろこしのひげ茶・海藻・きのこ・しょうが・温かいスープ
  • 控えたい甘いもの・乳製品・生クリーム・揚げ物・冷たい飲みもの・食べすぎ・お酒
生活リズム

動かして、湿を捌く

停滞は動かさないと動きません。汗ばむ程度の運動が、この証には直接響きます。

  • やりたい夕食後に20分歩く/汗ばむ運動を週2〜3回/部屋の湿気を下げる/よく噛んで食べる
  • 控えたい食後すぐ横になる/夜食/座りっぱなしの一日/雨の日に動かないこと
ツボ

すねとお腹から、水を動かす

水をさばくとされるツボです。少し強めに、ゆっくり押します。お灸も向きます。

  • この証に陰陵泉いんりょうせん(すねの内側)・足三里あしさんり(膝の下)・迎香げいこう(小鼻のわき)
ツボの位置と押し方を見る →
漢方

選択肢として、知っておく

胃腸を立て直し水をさばく処方が、この状態には使われてきました。購入前に、まず何があるかだけ。

  • この証に苓甘姜味辛夏仁湯りょうかんきょうみしんげにんとう六君子湯りっくんしとう参苓白朮散じんりょうびゃくじゅつさん
処方ごとの解説を見る →
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この結果を読むときに

特定の院・特定の薬をすすめる立場ではありませんここに書いたのは「この証で選択肢に挙がりやすいもの」であり、あなたへの指定ではありません。同じ症状でも合うものは人によって変わり、合わない方もいます。
変化は、数週間〜数ヶ月かけて見るもの土台を立て直す方向のため、時間がかかります。まず1ヶ月、甘いものと冷たい飲みものを見直して「お腹の調子・体の重だるさ・鼻づまり」の順に動くかを観察してみてください。雨の日と晴れの日で差が出る証なので、天気とあわせて記録すると分かりやすくなります。
こんなときは、まず医療機関へ片側だけの鼻づまりが続く/繰り返す鼻血/においがまったく分からない/顔の痛みや腫れ/頬や額の奥の痛みと発熱。これらがあるときは、東洋医学より先に耳鼻咽喉科を受診してください。 鼻茸(ポリープ)、慢性副鼻腔炎、鼻中隔の変形など、鼻の中を実際に診ないと分からない原因があります。とくに一年中続く鼻づまりは、花粉症ではないものが隠れていることがあります。呼吸が苦しい/全身にじんましんが広がる/唇・舌・のどが腫れる/急に血の気が引いて意識がもうろうとする。これらが重なって起きているときは、アナフィラキシーの可能性があります。ためらわず救急車(119番)を呼んでください。 食べ物・薬・ハチに刺されたあとに始まった場合は、とくに緊急です。エピペン(アドレナリン自己注射)を処方されている方は、迷う前に使ってください。命に関わる状態で、東洋医学の出番はありません。また、ゼーゼー・ヒューヒューという音(喘鳴)がする、横になると息が苦しい、夜中や明け方に咳き込んで目が覚める——これらは気管支喘息の可能性があります。喘息は放置すると気道そのものが硬く変化していく病気で、呼吸器内科・アレルギー科での治療が必要です。市販薬や養生で粘る対象ではありません。そして、スギ花粉やダニのアレルギーには「舌下免疫療法」という選択肢があります。 日本ではスギ花粉症に対して2014年から、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎に対して2015年から始まった治療で、毎日少しずつアレルゲンを取り込み、維持量の投与を一般に3〜5年続けます。薬でおさえきれず生活に支障が出ている方は、耳鼻咽喉科やアレルギー科で相談できます(重症の喘息がある方は受けられません)。抗ヒスタミン薬・点鼻薬・点眼薬も含めて、標準治療をやめる必要はまったくありません。東洋医学は、それらと並べて考える選択肢のひとつです。 なお、ここに挙げたものがどれも当てはまらなくても、重い病気がないと確かめられたわけではありません。症状が続く、くり返す、だんだん悪くなるという場合は、そのつど医療機関にご相談ください。

※これは東洋医学の考え方に基づく情報提供で、医療上の診断ではありません。

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