01この処方の考え方
唐代の『備急千金要方』に載る処方です。冷えと湿りによる痛みが長引くと、体はその間に消耗していく──だから邪を払う生薬と、肝腎(足腰の土台)を補う生薬を同居させる。急性期の処方とは違う、長期戦を前提にした設計です。
独活・防風・秦艽・細辛が冷えと湿りを払い、桑寄生・杜仲・牛膝が足腰を養い、四物湯と人参・茯苓が気血を補う。15味という多さは、払う・養う・補うの三層構造の反映です。
02こんな状態に使われてきました
- 長引く腰・膝の痛み
- 冷えと湿気で悪化
- 足腰のだるさ・弱り
- 加齢や消耗が背景にある
結果ページでは、腰痛のうち寒湿阻絡の証で登場します。苓姜朮甘湯・五積散と並べて、冷えと湿りが長く続き、腎虚の要素(だるさ・脚の弱り)も重なってきたときの文脈で書いています。日本では医療用エキス製剤が少ないため、取り扱いのある漢方薬局・医療機関での相談になります。
03気をつけること
- 甘草を含みます。むくみ・血圧上昇・脱力が出たら中止して相談してください(偽アルドステロン症)。他剤との甘草重複にも注意を。
- 地黄を含むため、胃にさわる(食欲不振・胃部不快感)ことがあります。胃腸が弱い人は相談を。
- 脚のしびれ・力の入らなさ・排尿の異常をともなう腰痛は、先に整形外科で確認してください。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

