01この処方の考え方
漢方医学の大家・大塚敬節が、自身の高血圧にともなう症状のために昭和期に組んだ、漢方としてはきわめて新しい処方です。土台のうるおい(血)が足りないまま、上だけが高ぶってのぼせ・ふらつきが出る──その両方に同時に手を打つ設計です。
血を養う四物湯(当帰・芍薬・川芎・地黄)に、高ぶりを鎮める釣藤鈎、支える黄耆、下の熱を抑える黄柏の3味を加えて「七物」。補いながら降ろすという方向が、名前にそのまま入っています。
02こんな状態に使われてきました
- のぼせ・ふらつき
- 顔色が冴えないのに上気する
- 耳鳴り
- 血圧が気になる年代
結果ページでは、頭痛のうち肝陽上亢の証で登場します。釣藤散・抑肝散と並べて、下のうるおい不足が土台にあるタイプの選択肢として書いています。
03気をつけること
- 血圧そのものの管理は医療機関の領域です。この処方を検討する場合も、血圧の測定と受診・服薬は続けてください。自己判断で降圧薬をやめないでください。
- 地黄を含むため、胃にさわる(食欲不振・胃部不快感)ことがあります。胃腸が弱い人は処方元に相談を。
- 甘草を含まない処方です。
04どこで相談できるか
医療用(保険診療の医師の処方)と、一般用(薬局・ドラッグストア)があります。同じ処方名でも生薬の配合量が違うことがあり、選ぶプロセスも異なります。くわしくは Q&A の「漢方は、どこで相談できますか?」「市販の漢方と、病院の漢方は違うものですか?」へ。
このページは処方の解説であり、服用のすすめではありません。漢方薬は証(からだの状態)に合わせて選ぶ薬です。購入・服用の前に、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。

